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45歳、武豊はなぜ好調なのか?
理想と「今のベスト」との狭間で。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byYuji Takahashi

posted2014/09/13 08:00

45歳、武豊はなぜ好調なのか?理想と「今のベスト」との狭間で。<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

9月7日の小倉9R若戸大橋特別で復帰後初となる64日ぶりの勝利を挙げた武豊。

この秋、飛躍を期待したいのが……。

 騎手に関して、個人的に楽しみにしているのは、'08年に武の新人最多勝記録を21年ぶりに更新した三浦皇成の飛躍だ。この秋から昨年の皐月賞馬ロゴタイプに騎乗することになった。デビュー7年目。騎乗技術は抜群のものを持ちながら、いまだGI勝ちがない。強力なお手馬を得たことが、大きく羽ばたくきっかけになるかもしれない。

 もうひとつ楽しみなのは、今春の落馬事故で頸椎を骨折し、リハビリとトレーニングに励んでいる後藤浩輝の復帰である。当初目標にしていた東京開催の開幕(10月11日)に合わせられるかどうかは微妙なようだが、早くまた、ひと目見てここにいるとわかる、アメリカンスタイルの騎乗が見たい。

 ジェンティルドンナの今秋始動戦となる天皇賞・秋では、戸崎圭太が新たな鞍上となることが発表された。今、リーディングを独走している彼は、話していると気持ちがよくなるナイスガイである。

 10月5日の凱旋門賞に出走するゴールドシップ、ジャスタウェイ、ハープスターには、それぞれ横山典弘、福永祐一、川田将雅が騎乗する。

 騎手の秋。面白くなりそうだ。

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