『レキップ』の6位予想を本人はどう思うのか……。

　前から、機会があれば聞こうと思っていたことがあった。'13年の全仏の開催期間中、フランスのスポーツ紙『レキップ』に5年後のトップ10の顔ぶれを占う記事が載り、錦織は6位と予想されていた。本人はこれをどう受け止めていたのか。

「フェデラーとかはいないわけですから、（6位には）入っていたいと思いますね。この1年で6位と言われてもなかなか想像がつかない。でも、その頃には100％入っていたいですね、その位置に」

　6位はいい線かなと見ていたが、上方修正の必要がありそうだ。「100％」を付け足して繰り返したところに彼なりのプライドも感じられる。BIG4の牙城も永久不滅ではない。これを突き崩し、グリゴル・ディミトロフら年代の近いライバルを蹴落とし、と期待はふくらむ。錦織はおそらく本気で頂点を狙っている。また、狙えると思っている。それは男子テニス界の現状をふまえた、現実的な展望なのだ。