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ブンデス開幕戦ゴールも反省の岡崎。
「悪いときの日本のサッカーのよう」
posted2014/08/28 11:00
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Sports Graphic Number
メルマガ「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」。
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
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●今週の目次
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【1】ブンデスリーガ第1節 ~バーダーボルンvs.マインツ~
岡崎慎司「攻撃の形が作れていないので、まだ探ってる感じです」
【2】ブンデスリーガ第1節 ~ヘルタ・ベルリンvs.ブレーメン~
細貝萌「原口が活躍できるように、後ろからサポートしたい」
【3】ブンデスリーガ・なんでもランキング!
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【1】ブンデスリーガ第1節 ~バーダーボルンvs.マインツ~
岡崎慎司「攻撃の形が作れていないので、まだ探ってる感じです」
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8月23日、マインツは昇格したばかりのパーダーボルンとアウェーで戦った。
マインツは攻撃時には3-4-3、守備時には4-4-2になる変則フォーメーションで臨んだ。岡崎はセンターフォワードとしてフル出場を果たした。
34分、マインツはペナルティエリア手前、左サイドからのフリーキックを得る。ガイスが放ったボールが左ポストに当たり、跳ね返ったボールを巧みにポジショニングした岡崎が押し込んでマインツが先制する。その後両者が得点を取り合い、試合は2-2で終わった。
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――どうにか引き分けたという感じ?
「そうですね……。攻撃の形が全然作れていないので、まだ探ってる感じです。守備は、ミスがなければやられることは多分なかったと思うんです。ただ、ミスから失点するのはこれまでの癖っていうか……。集中力が途切れたときに点を取られる。今日もミスがなければそのまま1-0でいけるような試合だったと思う。まあ、難しい試合でした。
相手はほぼ(守備時に)ブロックを作ってきて、オレらもそういう相手を苦手としている。(ゴールへの)形が見えたのは……最後の方にクロスを上げてもらったところですね。2回ほど、ヘディングのチャンスがあったので。それ以外はやっぱりクロスが入らないから、自分にも得点チャンスがないというか……。まだチーム自体は良くないなあ、って感じがしますね」
自分たちのレベルが上がらないといけない。
――“みんなが探りながらやっている”というのは?
「探りながら、というか、目指しているのがポゼッションサッカーなので、自分たちが自発的にやらなきゃいけない。ただその場合、じゃあ最後にどこで点を取るか、となったとき、今まで(のスタイル)だったらハッキリしてたじゃないですか? ボールを取った瞬間にみんなが同じところを見ていた。今シーズンはまだ、そういう感じではなくて、(ボールが)一旦サイドへ行って戻して、今度は逆サイドに行ってと……。クロスも上がらないし、いいところにボールも入らない。それは、カウンターを怖がっているというのもある。自分たちのレベルが上がらないといけないと思うんですけど」
――前半の岡崎選手は中盤に下がって受けて、味方に落としたりするシーンもありましたが、後半はそれができなかったですね?
「ボール、全然受けられなかったですね。チームが苦し紛れに……(ボールを出してしまう)。しかもショート(パス)ばっかりじゃないですか。遠くを見て自分に、というのもあればいいんですけど。やっぱり取られるのが恐いと思うんですよね。もっとロングボールも入れて……。悪いときの日本のサッカーじゃないですけど、そういう風になっていると思う。
ただ自分もロングボールが来たときにキープできないと、次のチャンスもこないと思う。(昨シーズンの結果で)信頼は得ているかもしれないけど、ゴールを奪いながらも、ボールを預けられるような選手になる。それが自分としての次のステップというか……ボールをもらったときに、いかに起点になれるかっていうのも、現時点のチームに関してはポイントかな、と。昨シーズンだったらチュポ(・モティンク/※今シーズンからシャルケに移籍)みたいに単独で持っていけるヤツがいたけど。今はどちらかと言うとそういうタイプの選手がいないので。細かいパスをつないでチャンスを作れればいいんだけど……今日の相手は難しかったですね。失点しないで1-0で勝つのがベストだったかな」