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ルーニーの主将就任は契機となるか。
新生マンUの新シーズンは前途多難。 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2014/08/23 10:40

ルーニーの主将就任は契機となるか。新生マンUの新シーズンは前途多難。<Number Web> photograph by Getty Images

昨季は不調のマンUで孤軍奮闘したものの、チームはまさかの7位でCLどころかELをも逃したルーニー。英国の、そしてマンUの至宝は主将としてどんな働きを見せるのだろうか。

「キャプテン・ファンタスティック」になれるか。

 3バックを前提とした後方2列の戦力アップが進めば、開幕戦後に新キャプテンが「安易」と認めた2失点のようなパターンは影を潜め始めるだろう。

 だが、攻撃面の威力アップはルーニー自身の出来に依存する部分が大きい。サポート役のマタは2012-'13シーズンのアシスト王。2トップを組むファンペルシは、同じ時期に2年連続でプレミアリーグ得点王に輝いている。これに対してストライカーとしてのルーニーには、27ゴールでリーグ得点王2位につけた3年前を最後に際立った活躍がない。その間、不本意な左サイドや、得意とは言えない1トップを任されていたこともあるが、20代後半にして「下り坂」とする外野の声もある。

 ルーニーが「大きな誇り」と語る腕章を我が物とした初戦でマンUが勝利していれば、国内各紙には「キャプテン・ファンタスティック」という見出しがあったに違いない。この常套句は、マンUでクラブ史上最長となる12年間キャプテンを務めたブライアン・ロブソンの異名でもあった。

 しかし、監督もシステムも新たに昨季の雪辱を期すマンUに最も必要とされるのは、「ファンタスティック・ストライカー」としてのルーニー。いわゆるピーク年齢の28歳と、本領を発揮して「然るべき時」を迎えているのだから。

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