野球クロスロードBACK NUMBER
ロッテ岡田、1771打席連続ノーアーチ。
一発への微かな憧れと、貫く“仕事”。
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2014/08/05 10:30
大学中退から社会人を経て、2008年に育成枠でドラフト指名を受けた岡田幸文。プロ初めてのホームランを放った時、彼はどんな表情をするのだろうか。
「ホームランを打てなくてもプロ野球選手としてできる」
デビューしてから連続打席本塁打ゼロの新記録を樹立した瞬間、すぐさま話題に挙がったのは通算での連続ノーアーチの記録だ。それは阪神のリードオフマンとして活躍した赤星憲広が残した2528打席。達成まであと1000打席近くあることを考えれば、気が早い話であるし、多少なりとも本塁打に憧憬を抱く岡田からすれば余計なお世話だろう。
それでも岡田は、穏やかな表情を浮かべながらノーアーチへの矜持を述べる。
「プロを目指している子供は多いと思うんですけど、ホームランバッターだけがプロになれるんじゃなくて、自分みたいにホームランを打てなくてもプロ野球選手としてやっていけるんですね。そういうところを野球少年たちに見てもらえると嬉しいです」
死球によって生まれた新記録。自分の目の前に落ちたはずの記念ボールは手元にはない。
「記録なんでしょうけど、貰うのもおかしいし」と岡田は笑うが、いつか手に入れたいボールならある。
「ホームランを打てたら、そのボールはやっぱり貰いたいですよね」
千葉ロッテが記録Tシャツを作成しました!岡田選手がデビューから連続打席本塁打なしの日本記録を更新したことを受け、千葉ロッテが記録Tシャツを作成しました。
ライトスランドへのホームランをイメージしたデザインTシャツと、ランニングホームランをイメージしたデザインTシャツの2パターン。サイズはS、M、L、LLの4種類です。カラーは青、黒の2種類、販売価格3000円(税込)です。
8月19日よりマリーンズストア(ホームプレート店、プラザ店)にて発売します。
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