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夏の甲子園、今年はここがくる!
アンジャッシュ渡部建が徹底予想。
posted2014/08/05 11:00
text by
渡部建Ken Watabe
photograph by
Production JINRIKISHA
最新号が配信されました。7月31日配信号の内容を一部ご紹介します。
目次
【第1打席】「母校……無情すぎる敗退。波乱含みの東京大会を振り返る」
~私的東京大会総括~
【第2打席】「番狂わせが続出。実は高校野球ファン拡大のチャンス!?」
~私的ファン増幅計画~
【第3打席】「星稜が奇跡の大逆転。劇的勝利に見る甲子園での戦い方とは」
~私的逆転劇効果~
【第4打席】「横浜の夏が終わった……東海大系列校が甲子園を熱くする!」
~私的東海大系列躍進論拠~
【第5打席】「強豪だって黙っていない。甲子園で注目の高校を大予想」
~私的快進撃予測~
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【第5打席】「強豪だって黙っていない。甲子園で注目の高校を大予想」
~私的快進撃予測~
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――さっきもちょっと触れましたけど、番狂わせが多かった地方大会ですが、甲子園を決めたなかで注目したい高校はありますか?
渡部:まず、「Aランク」とされる高校で言えば、東海大相模、智弁学園、明徳義塾、九州国際大付、沖縄尚学あたりになるでしょうね。他にも、盛岡大付とか日本文理あたりも注目されそうだし。
――盛岡大付の松本裕樹は、かなり評価を高めたみたいですよ。
渡部:でしょうね。150キロのストレートを投げるし、何より通算54本塁打の長打力ですよ! 決勝での先制ホームランなんて、内角のボールをうまく捌きましたしね。スカウト陣が色めき立つのも分かりますよ。
――気が早いですけど、優勝候補と呼ばれそうな高校はどこだと思いますか?
渡部:まあ、今の段階だとまだ何とも言えないけど、九国(九州国際大付)は相当面白いですよ。
プロ注目のキャッチャー・清水(優心)君らスター選手が揃っていますからね。若生(正広)監督が、「この代で全国制覇して辞めたい」と育ててきた選手たちが3年生になって、福岡県大会は7試合中3試合でコールド。決勝戦も16対0の圧勝でしたから、甲子園でも優勝候補に挙げる人も多いんじゃないですか?
――ダークホース的なところで言うと?
渡部:これもまだ何とも言えないけど、個人的に「面白いな」と感じるのは健大高崎ですよね。
初出場の2011年に、初戦で今治西に勝って、2回戦でも横浜に延長で負けたんだけど最後まで苦しめましたから。
健大高崎の何がすごかったかっていうと足ですよね。選手一人ひとりの走塁技術が洗練されていて、甲子園に衝撃を与えたんですよ。この夏の直後、ちょっとした“健大ブーム”が起きて、全国の強豪校から練習試合の申し込みが殺到したって話も聞きましたしね。
今年は、2回戦で前橋育英の高橋光成君を打ち崩したり、3人の継投で群馬県初の決勝戦ノーヒットノーランを達成したり話題も提供してくれていますし。甲子園でどんな戦いを見せてくれるか今から楽しみですよ!
――へぇ。
投打のバランスが非常に優れるあの学校。
渡部:あ! あと、思い出した!
――お! また新たなネタですね!
渡部:ネタってほどではないかもしれないけど、近江にすごく興味があるんですよ。
――何でですか?
渡部:勝ち上がり方がものすごくて。ちょっと待ってくださいね。……。……。こんな感じで優勝したんですよ。
1回戦/9-2 草津(8回コールド)
2回戦/22-0 甲南(5回コールド)
3回戦/10-0 長浜(6回コールド)
準々決勝/11-1 彦根東(6回コールド)
準決勝/11-1 伊香(6回コールド)
決勝/4-0 北大津
――決勝以外、全部コールド勝ちじゃないですか!
渡部:すごいでしょ! 6試合で67得点。失点はたったの4って。投打のバランスがものすごくいいですよね。
まだちょっとね、僕も調べ切れていないんですけど、この結果を見たらものすごく興味を持っちゃって。もしかしたら、2001年に準優勝して以来の“近江旋風”があるかもしれませんよ!