プロ野球亭日乗BACK NUMBER
巨人・アンダーソン「不細工」の魅力。
“リズム感のないラテン系”に迫る。
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byHideki Sugiyama
posted2014/05/02 10:50
4月30日終了時点で、打率.378の首位打者に。ラテン系らしからぬ「不細工さ」は、もはやアンダーソンの魅力のひとつだ。
「不細工」な動きが、頼もしく見えてきた。
「本人は日本で骨を埋めるつもりなのでしょう。だから勤勉で研究熱心だし、練習も人一倍する。野球に対する情熱はハンパじゃないものがある。もちろん技術がなければ決して成功はしないし、日本の野球はそんなに甘くはない。日本の野球をリスペクトして、順応しようという高い意識があるから、結果が出ているんだと思う。そこが大きいんじゃないかな」
原監督はこう分析している。
決して華麗なラテン系プレーヤーではない。
それでもその「不細工」な動きが、打席ではむしろ今は、剛直な頼もしさに感じるようになってきた。
レスリー・アンダーソンとはそんなラテン系選手なのである。