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ルーニー、新契約で週給5000万円!
それでも最後に笑うのはモイーズ? 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2014/03/07 10:30

ルーニー、新契約で週給5000万円!それでも最後に笑うのはモイーズ?<Number Web> photograph by AFLO

練習中に談笑するルーニー(左)とモイーズ。しかしCLベスト16第1レグではオリンピアコスに0-2で敗戦。来季のCL出場は厳しくなった。

売上げは好調。売却候補には香川の名前も……。

 マンUには、来季のCL出場を逃してもトップ4返り咲きを狙う戦力を揃えるだけの購買力がある。

 クラブの売上げは監督交代後の昨年後半も前年比2割弱増しの約380億円。モイーズの評価が低いハビエル・エルナンデス、香川真司らの売却と、高給取りのネマニャ・ビディッチやリオ・ファーディナンドの契約満了に伴う放出を計算に入れれば、今夏の補強予算は220億円を下らないと言われる。高額の年俸と1年間でのCL復帰が現実的なマンUは、魅力的な移籍先であり続けるはずだ。

 モイーズにすれば、できることなら週給30万ポンド以上の待遇を用意してでも、幸運の女神の気を引きたいところだろう。2月の国内外2敗には、選手に当たってシュートの方向が変わった失点が絡んでいる。プレミアでのストーク戦(1-2)では、前半にCB2名が負傷退場という不運にも見舞われた。

 もちろん、いくら金を積んでも運は買えない。しかし、運も実力のうちと言われる。その戦力を高める手段として、モイーズは120億円を超す出費と引き換えに2018-2019シーズンまでルーニーを買った。交渉戦略で勝ったルーニーの勝利と言われる今回の新契約。だが、最後にはチーム作りに成功したモイーズが笑っているかもしれない。

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#ウェイン・ルーニー
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