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田中将大に託された、
盟主ヤンキースの命運。
~ジーターの最終年を飾れるか~
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byYukihito Taguchi
posted2014/02/27 06:10
2月15日にキャンプインした田中。リベラのロッカーを割り当てられるなど、期待は高い。
田中将大が新入札制度を利用してヤンキースに移籍したことで、春季キャンプでは、米球界の「盟主」が例年以上に注目を集めることになった。7年総額1億5500万ドル(約161億円)の超大型契約だったこともあり、日本だけでなく、米国の地元メディアも連日、田中の動向を細かく追い続けている。裏を返せば、それだけ田中が覇権奪回を目指すヤンキースの最大のカギを握っているということにほかならない。
その一方で、ヤンキースが有力視される理由に、田中以外にも主軸選手を補強した事情があることも見逃せない。昨季の弱点だった正捕手として、強打のブライアン・マッキャンを獲得。さらに、俊足巧打のジャコビー・エルズベリー、両打ちのカルロス・ベルトランの外野陣を加え、攻撃力アップにも資金を惜しまなかった。FAのカノの慰留に失敗したとはいえ、球宴2回出場のブライアン・ロバーツを獲得するなど、昨季以上にバランスの取れた布陣を整えた。キャンプインを前に、ジラルディ監督が「これまでで最大の補強になったと思う」と話したほどで、スタメンの陣容もガラリと変わることが確実だ。