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“1試合燃え尽き症候群”は解消か。
オランダ戦の勢いを本物と信じる理由。 

text by

木崎伸也

木崎伸也Shinya Kizaki

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2013/11/17 12:00

“1試合燃え尽き症候群”は解消か。オランダ戦の勢いを本物と信じる理由。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

山口螢とのコンビで先発し、ファンデルファールト、ストロートマンと対峙した長谷部誠。引き分けにも決して浮かれず、ファンペルシ不在を冷静に受け止めていた。

「これを続けないと意味がない。次の試合が勝負」

 長谷部誠が口にしたのは、「もしファンペルシが出場していたら……」という危機感だった。

「8番(ストロートマン)と10番(ファンデルファールト)が開いて前に来るので、真ん中のところにすごいスペースが生まれて、センターバックからFWのところに当てられるという場面が結構あったんですけど、怖さはあんまりなかったです。ただ、それはFWのクオリティーも関係あるかなと。もしあそこにファンペルシがいたら、正直もうちょっと怖かったと思います」

 長友佑都は継続の大切さを強調した。

「1試合で評価できないんでね。これを続けないと意味がない。次の試合が勝負だと思います」

 ちなみに本田圭佑をミックスゾーンで呼び止めたものの、沈黙を貫いたまま、悠然と通路を歩き去った。同点弾を決めようが、オランダに引き分けようが、それくらいで浮かれてられないよ、と言わんばかりに。

 もう1試合だけでモチベーションのガス欠を起こさないと信じたい。

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