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“有言実行”で殿堂入り。
ペイトンが次に望むもの。
~NBAを沸かせた口達者の夢~ 

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

PROFILE

photograph byGetty Images

posted2013/10/02 06:00

“有言実行”で殿堂入り。ペイトンが次に望むもの。~NBAを沸かせた口達者の夢~<Number Web> photograph by Getty Images

NBA歴代4位、2445スティールを誇るペイトン。スピーチでは相変わらずの口達者ぶりだった。

 ゲイリー・ペイトンは、昔から口では誰にも負けなかった。それは、引退から6年がたった今も変わらない。

 9月8日、バスケットボール殿堂入りした彼は、式典のスピーチで言った。

「自分こそが、リーグ史上最強のトラッシュトーカーだった。そして、口にしたことはいつも実践していた」

 単なる大口叩きではなく、結果も出してきた、というわけだ。確かに、だからこその殿堂入りである。

「現役の頃からこの日を夢みていた。確実なこととは思っていなかった。ま、可能性はかなり高いと思っていたけれど」

 と、ペイトン節は健在だ。

 そんな彼が、珍しく自信を失くしていた時期があった。プロ1年目のことだ。'90年ドラフトでシアトル・スーパーソニックスに1巡目2位で指名されるも、当時のヘッドコーチに信頼されず、思っていたようなプレーができずに悩んでいた。

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ゲイリー・ペイトン
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