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「実力本位」か「地元密着」か?
ドラフトに滲む各球団の価値観。
text by
氏原英明Hideaki Ujihara
photograph byNIKKAN SPORTS/Naoya Sanuki
posted2010/10/25 12:30
今年のドラフトで“地元意識”はどう影響するのか?
さて、2010年のドラフトである。斎藤佑樹、大石達也、澤村拓一の「BIG3」に重複指名が予想されるなど、「ハンカチ世代」に注目が集まる今年はどうなるのだろうか?
米村スカウトが言うように、「基本は実力で決まる」というのは、どの球団も同じだろう。さらには、補強ポイントも加味されて、指名選手は決まる。しかし、最後の微妙な決定では各球団の地元意識に対する違いがでる面白さもドラフトにはある。
今年のドラフト候補では、BIG3以外で、大野雄大(佛教大)、吉川大幾(PL学園)、山田哲人(履正社)の関西勢、東北には昨日の東北地区代表決定戦でノーヒットノーランを達成した塩見貴洋(八戸大)や中村恭平(富士大)がおり、九州には榎下陽大(九州産大)、千葉には山下斐紹(習志野)、群馬に後藤駿太(前橋商)などがいる。
各球団はどう選択していくのだろう。
今週木曜日のドラフト会議が待ち切れない。