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シティ派ライダー達のブランド・バトルを鼻で笑う、DE ROSAのクロスバイク。 

text by

奥山泰広&高成浩

奥山泰広&高成浩Yasuhiro Okuyama & Seikoh Coe(POW-DER)

PROFILE

photograph byNICHINAO SHOKAI

posted2013/07/26 10:30

シティ派ライダー達のブランド・バトルを鼻で笑う、DE ROSAのクロスバイク。<Number Web> photograph by NICHINAO SHOKAI

モノ作りのスピリットが凝縮したデローザのバイク。

   他メーカーがコンピューターの数値解析や、モータースポーツの素材製法を流用するというハイテクを駆使しているのに対して、デローザの自転車作りはあくまでも熟練の職人による手作業を基本としているんだ。だから、デローザのバイクには、自然や美術などの美しさを的確に見極める審美性、さらには日常を愉快に生きる人生哲学までもが注ぎ込まれているんだよ。

奥山   チト大袈裟ですけど(苦笑)……イタリア文化の本質を知らずして、デローザの魅力は語れないってことですね。

   お、わかってるじゃん! かくして出来上がったバイクは、まるで美術品のように美しい!! 例えば、ハイエンドモデルのKING RSなんかサ、レースでは有名なプロライダーも乗っている本格ロードレーサーなんだけど、美し過ぎて自転車じゃないみたい! 俺なんて、KING RS ACTIONの2トーン・マットカラーを眺めながら、いくらでも酒が呑めちゃうもんね。

大幅なプライスダウンに成功したR848.

奥山   おっと~、蘊蓄話がだんだんとフェチ話になってきたゾ~(苦笑)。だから~、本格ロードレーサーはスペック的にも価格的にも、カミさんから強烈なダメ出しを食らっているんです。

   そうだったな。フレームだけで50万円オーバーは、いくらなんでも高過ぎるよね。

奥山   オーバー50万円!? デローザって高いなぁ。

   うむ、リーズナブルなモデルもあるんだけどね。エントリー・モデルのR848は、従来のイタリア製造から海外製造に変えることで、大幅なプライスダウンに成功。なんと、あのデローザのロードレーサーが30万円を切る本体価格で乗れちゃうんだぜ。もちろん、性能、デザイン、美しい仕上げに妥協はないんだ。

奥山   あの~、何回も言いますけど、ロードレーサーはNGなんですが。

   わかったわかった。クロスバイクだったね。よし! このMilanino(ミラニーノ)のことを説明しよう。

【次ページ】 シティ派ライダーに最適のベルトドライブ。

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