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シティ派ライダー達のブランド・バトルを鼻で笑う、DE ROSAのクロスバイク。 

text by

奥山泰広&高成浩

奥山泰広&高成浩Yasuhiro Okuyama & Seikoh Coe(POW-DER)

PROFILE

photograph byNICHINAO SHOKAI

posted2013/07/26 10:30

シティ派ライダー達のブランド・バトルを鼻で笑う、DE ROSAのクロスバイク。<Number Web> photograph by NICHINAO SHOKAI
アスリートの心の中に渦巻くブツ欲を赤裸々に紹介し、解消していくこの企画。「ご意見番」として登場するのは、ファッション&モノ業界で長年活躍する“スマート”奥山泰広氏と、その相棒の“ワイルド”高 成浩氏。

巷では「いかにお洒落に走るか」に重点を置いたクロスバイクが大流行。
信号待ちや駐輪場では、ブランドやスタイルのバトルが勃発しているとか!? 
高級イタリアンバイク・ブランド「デローザ」のクロスバイクなら、そんなバトルに打ち勝つことができる!

奥山   いやぁ、今年のツール・ド・フランスも面白かったですね。優勝したスカイプロサイクリングのクリス・フルームって、どんな選手なんですか? 総合優勝は妥当だったんですかね!?

   うーむ、俺としては意外だったね。でも、2週間にわたってマイヨジョーヌを死守してきたんだから、フルーム自身もチームも実力はあったんだね。ま、ツール・ド・フランスの新時代の到来と言えるな。それはともかく、日本チャンピオンジャージを纏った新城選手の活躍は嬉しかったね。

奥山   第5ステージの200kmにも及ぶ“逃げ”は、わくわくドキドキしましたね。彼の走りを見ていると、僕も自転車に乗りたくなっちゃいましたよ。

   んっ!? こういう会話って、以前にもなかったっけ? そういえば、ちょうど1年前にもツール・ド・フランスに感化され、ロードレーサーを買おうとしたじゃんか! で、俺がインターマックスを紹介したんじゃなかったっけ?(以前のコラム

奥山   いやいや、それがですね、インターマックスのカタログを家に持って帰ってカミさんに相談したんですけどね……。こんなに本格的なロードバイクは、僕にはオーバースペックだと一蹴されちゃいました。そもそも価格が高過ぎるのも、家計を取り仕切るカミさんとしてはNG!

ブランド・バトルのためにシティバイクが欲しい!

   で、そんな風当たりが強い中、お次は何を所望しているの?

奥山   ここ最近大流行のシティバイクにしようと思うんです。

   なんだよ、シティバイクって?

奥山   ほら、ロードレーサーのように細いタイヤ&フレームなんですが、ハンドルがストレートになっている自転車ですよ。

   ああ、クロスバイクのことね。もともとクロスバイクってのは、ロードレーサーとマウンテンバイクの「良いトコ取り」をした自転車なんだ。ロードレーサーの走行性能と、マウンテンバイクの走破性を兼ね備えているのが魅力だな。気軽に街乗りできるトコロが人気なんだろうね。

奥山   そう! そのクロスバイクです!! 僕の周りにいるアパレル関係の人達が、こぞって乗っているんですよ。やたらとお洒落なんで、うちの事務所の“社用車”にしようかと思うんです。

   コンビニとかデザイナーの事務所とかにチョイ乗りする程度なら、どんなバイクでもいいだろ。それこそホームセンターに売ってるママチャリでいいじゃんか! あれだってなかなかのモンだぜ。最近のママチャリはちゃんと変則ギヤが付いてるもんな。

奥山   いやいやいや! それがですね、街乗り派はブランドやスタイルにこだわるんですよ。カフェとかに乗り付けたときや、信号待ちのときに、さりげなくバイクのブランドをチェックし合うんです。そういうブランド・バトルに負けるワケにはいかないでしょ!

   ちっ、くだらねえ。ただの“見栄はり”バトルじゃねえか。

奥山   ま、そうプリプリしないでくださいよ。本格ライダーは己の脚力がモノを言いますが、シティ派ライダーはバイク勝負なんですよ。それにこの「スポーツはカタチから入る方なんです」の主旨にぴったりでしょ。

   わかったよ。2~3日待ってくれたら、お薦めのバイクを借りて来てやる!

【次ページ】 ウーゴ・デローザの情熱と哲学が宿るフレーム。

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