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テニス日本代表、デ杯で韓国を撃破!!
錦織不在も添田、伊藤に見えた成長。
text by
秋山英宏Hidehiro Akiyama
photograph byGetty Images
posted2013/04/09 11:30
韓国との2勝2敗で迎えた大会最終日の最終戦。日韓代表チームの雌雄を決するこの試合で完勝し、スタッフらと共に喜びを分かち合った伊藤。
9月のワールドグループ・プレーオフへ進出決定!
コート上で行われた試合後のインタビューでは「(チームの)勝敗がかかった試合とは考えず、一つの試合と思って無心になってプレーした」と胸を張った。
デ杯代表を務めるのは5シーズン目。シングルスで6勝(韓国戦初日の1勝を含む)を挙げていたが、チームの勝敗がかかったシングルスを戦うのは初めてだった。重要な場面で力を出し切れた喜びが、その表情にあふれていた。
選手個々のランキングを比べれば、韓国は勝って当然の相手である。しかし、選手たちは全ての力を出し尽くさなくてはならなかった。わずかな隙を見せたことで体力をロスした添田には、課題も残った。一方、フィジカル面の課題をクリアし、重圧もうまくコントロールした伊藤は自信をつけただろう。ギリギリの戦いだった。だが、だからこそ得るものも大きかったのではないか。
9月のワールドグループ・プレーオフで、国のプライドをかけた真剣勝負がまた経験できる。今度は対戦相手も一段レベルが上がる。選手たちは、自分を成長させる場に、もう一度、立つことができるのだ。