南ア・ワールドカップ通信BACK NUMBER
スイス戦の敗北から学んだスペイン。
デルボスケ監督のパラグアイ対策。
text by
中嶋亨Toru Nakajima
photograph byGetty Images
posted2010/07/02 11:00
パラグアイはスペインにとって最後の“戦いにくい試合”。
デルボスケにとって追い風なのは、セスク、シルバ、ナバス、ペドロ、マタらはいずれもコンディションを上げ、いつ出場しても決定的な仕事をできる状態にあるということだ。
パラグアイ戦はスペインにとって今大会最後の“戦いにくい試合”になるだろう。もしもここを乗り越えて準決勝、決勝へと駒を進めれば、そこからの対戦相手は強敵であることに変わりはないがポルトガル同様に“やり易い相手”だ。パラグアイ戦はスペインにとっての大一番になる。そしてスイス戦での敗戦が、ここでスペインに味方するだろう。スイスからゴールを奪えなかったからこそ、今回の彼らはより積極的に仕掛けていく。そういう姿勢の有無が、勝敗を分ける。勝負の際でスペイン選手がどんなプレーを見せるのか、一瞬たりとも見逃すことのできない試合が繰り広げられる。