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絶不調から蘇った中田翔と村田修一。
日本シリーズの行方を決める2人の男。  

text by

田口元義

田口元義Genki Taguchi

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photograph byNanae Suzuki(L)/Hideki Sugiyama

posted2012/10/26 10:31

絶不調から蘇った中田翔と村田修一。日本シリーズの行方を決める2人の男。 <Number Web> photograph by Nanae Suzuki(L)/Hideki Sugiyama

村田修一(左)は日本ハム戦の打率が.400、中田翔は巨人戦の打率が.438。相手チームを得意にする2人の打棒が、シリーズの鍵を握る。

“シリーズ男”となるか“逆シリーズ男”となるか……。

 初戦から2試合は無安打。「胃がやられそうだった。こんなに深呼吸をしながら野球をしたことがない」と緊張感に押し潰されそうになったものの、負けたらシーズン終了と後がない短期決戦は、村田から迷いを消した。

 第3戦では本塁打を放ち、3勝3敗のタイで迎えた第6戦では、第1打席で内角球を強引に引っ張るレフト前安打。第2打席でも二塁打を記録し、第3打席では「カウントを取りに来る」と1-1からの外角のスライダーをバックスクリーン横に叩き込んだ。

 CSではチームトップの打率2割9分4厘、2本塁打。村田は、本来の村田に戻った。

「日本一になりたい」という思いから、あえて厳しい道を選んだ村田は、「緊張感はあると思うけど、思い切ってバットを振れば巨人に来てよかったと思えるはず」と、日本シリーズへの意気込みを強く語る。

 臥薪嘗胆の末に自分の打撃を取り戻した中田と村田。

 ともに対戦チームとの相性はいい。だからこそ、マークもされるだろう。

 打棒が爆発すれば“シリーズ男”となり、快音が途絶えれば“逆シリーズ男”になってしまう。

 最終決戦。彼らのバットが結末を大きく左右する。

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