欧州サムライ戦記BACK NUMBER
敵地でアーセナル撃破しB組首位へ。
シャルケと内田が掴んだ手応え。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byTomoki Momozono
posted2012/10/25 15:05
試合後にはシャルケ・サポーターからの「ウッチー! ウッチー!」というコールが鳴り響いたCLのアーセナル戦。フル出場で攻守に大活躍した内田自身にとって会心のゲームとなった。
選手達の自信と共に、ついにグループ首位の座へ。
試合後、ノイシュタッターは満足気に振り返った。
「アーセナルのシュートチャンスなんて、ほとんどなかったんじゃないかな? 僕らはいま、素晴らしい状態にあるんだよ」
決勝ゴールを決めたフンテラールは、何かに気づいたようだ。
「ドルトムントとアーセナルに勝ったことで明らかになったよね。俺たちが着実に歩みを進めているってことがね」
内田はチームとしての姿勢を高く評価している。
「守るだけなら出来るとは思うけど……まぁいつかはやられますからね。切り替えて前に出てくっていうことをチーム全体も僕も出来るようになってきてる。やっと戦えるようになってきているのかなと思います」
4日前のレビアー・ダービーのあと、ステフェンス監督が語ったように、確かな成長の片鱗を見せているシャルケの選手たち。
グループステージの残り3試合中2試合をホームで戦える有利な状況で、ついにB組首位に躍り出た。選手たちの心の中に芽生え始めている、自信とともに。