ロンドン五輪EXPRESSBACK NUMBER
入江陵介、ロクテ破るも金に届かず。
悔しさの中に見た世代交代への意思。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byKaoru Watanabe/JMPA
posted2012/08/03 12:05
宿敵ロクテ(写真中央)を破り銀メダルに輝くも、クラリー(写真左)に一歩及ばなかった入江。新たなライバル出現に4年後、リオ五輪での雪辱を期す。
「世代交代が起きている大会なんじゃないか」
「負けたこと、ロクテ選手に勝てたこと、すべてをいい経験にしたい」
と言う入江は、このように続けた。
「(2016年のオリンピックの)リオまでやるつもりです。4年後、さらに強くなった自分を証明したいです」
そして、こうも語った。
「(北島)康介さんの2冠3連覇を期待していたし、フェルプス選手もそうですけれど、(大会の標語の中に)generationという言葉が入っているように、世代交代が起きている大会なんじゃないかと感じています」
その言葉の中に、「次代は自分が引っ張っていくのだ」という意志が見えたように感じられた。
だが、入江のロンドン五輪はまだ終わっていない。今大会での最後の出場種目、男子メドレーリレーの一員として、3日の予選、4日の決勝と、全力を尽くす。