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松坂大輔メジャー復帰が秒読み開始!
肘の手術の成功・失敗例を検証する。
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byAP/AFLO
posted2012/05/14 10:30
7日の3Aでの試合に登板した松坂大輔。「きょうは肘の感覚が重たくてダルい感じ」と試合後にコメントした。現在3Aダーラムに所属している松井秀喜との対決はあるのか?
再建手術を受けた松坂の選手生命はどう変わる?
手術の成功率が高まり、術後も見事な活躍を見せている投手もいるなかで、復帰がかなわなかった投手もいる。
1970年代、巨人で活躍したクライド・ライトの息子、ジャレット・ライトは手術後には以前のような投球を見せることは出来なかった。
松坂大輔はメジャーに復帰してからどんな投球を見せるだろうか?
いずれにせよ、トミー・ジョン手術を受けた投手のその後の人生は大きく変わる。
ハドソンのように逞しさを増した投手もいれば、スモルツのようにブルペンに転向して成功した例もある。
アメリカでの成功例を見るにつけ、日本球界ではまだまだ肘にメスを入れることに「抵抗感」が残っているのか──と思ったりする。
今季、松坂は契約最終年。レッドソックスに移籍したからこそ、トミー・ジョン手術を受けることになった。
今年の働きによって、今後の彼の投手人生が大きく左右されるのは間違いない。