オリンピックへの道BACK NUMBER
4大会連続五輪出場の北島康介。
“4年間で0.01秒縮める”という凄み。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAsami Enomoto
posted2012/04/25 06:00
200m平泳ぎの選考レースを終えて、会見する北島康介(右)と立石諒。北京オリンピックの際に話題になった名セリフ「なんも言えねえ」を自ら口にして会場を沸かせた。
「あそこまでいくと、達人の域でしょう」
中学生の頃から指導してきた平井伯昌コーチは、こう評した。
「自分の感じをよく知ってきたなという感じがします。あそこまでいくと、達人の域でしょう」
そのように称えられた北島が、ロンドンに臨む。
周囲の期待は、どうしても、3大会連続の金メダル、それも両種目優勝になるが、昨年の世界選手権の100mで優勝したダーレオーエンなど強敵もいる。決して楽な勝負にはならないだろう。
そうした展望はさておき、言えることは、今なお成長を続け、世界の頂点を争い続ける北島康介という選手は、無類のアスリートにほかならないということだ。
4度目のオリンピックで、どのような泳ぎを見せるのか。ただただ、楽しみだ。