フットボール“新語録”BACK NUMBER
海外移籍を経験したから分かった、
細貝萌の見る“Jリーグの現在地”。
text by
木崎伸也Shinya Kizaki
photograph byItaru Chiba
posted2012/04/21 08:02
2010年12月に複数年契約を結んだレバークーゼンから、当時2部だったアウクスブルクへレンタル移籍をし、チームの1部昇格に貢献。今季はボランチのレギュラーに定着し、チームが残留するため奮闘している。
Jリーグはフランスやオランダを超える目標を掲げよ!
結論を言えば、こういう細貝の堂々とした話しぶりは、異文化の中で自分の居場所を勝ち取ったからこそ培われたものだろう。海外移籍だけでしか得られないものはまだ存在する。
だが、そういう“ピッチ外の付加価値”を除いたサッカーの質に限れば、細貝が「Jリーグにはブンデスでやれるチームがたくさんある」と語るように、Jリーグは欧州4大リーグのひとつのブンデスリーガに近づきつつあると言っていいはずだ。
だから、今こそJリーグはこんなアドバルーンをぶち上げたらどうだろうか。
フランスやオランダのリーグを抜き去り、世界のトップ5のリーグに入ることを本気で目指す、と。その権利は十分にある。