澤村拓一の名言
スピードに拘っていた自分をバカだったとは全く思わないですね。正解だったかもわからないですけど。基盤は当然、ストレートなので、ストレートで押していきたい。
澤村拓一(プロ野球)
中央大学時代、真っ直ぐ一本やりで球速に拘る澤村に対し、野球部のコーチだった高橋善正は「プロに行ける力はあった」と実力を認めながらも、「肝心なところで抜けたボールを投げて一発を浴びる。チームを勝たせる投手じゃない。コントロールと変化球を磨けと、口うるさく言ってきた」と述懐する。「おまえはピッチャーじゃない。単なる『投げ屋』だ!」と容赦なく罵倒したというが、それでも澤村は愚直なまでにスピードに執着した。プロでも指折りの剛速球を手に入れた原動力は、不器用なまでの固い信念である。
Number776号(2011/04/07)
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