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プロ野球の新外国人助っ人を斬る!
超MLBマニアによる偏愛チェック。 

text by

村瀬秀信

村瀬秀信Hidenobu Murase

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photograph byGreg M. Cooper/AFLO

posted2012/03/06 10:31

プロ野球の新外国人助っ人を斬る!超MLBマニアによる偏愛チェック。<Number Web> photograph by Greg M. Cooper/AFLO

2007年シーズン序盤戦。ボストン・レッドソックスで戦っていた当時のウィリー・モー・ペーニャ。シンシナティ・レッズ入団から始まったチーム遍歴は、その後、レッドソックス、ナショナルズ、メッツ、ダイヤモンドバックス、マリナーズと続いている。

殿堂入り+MVP+本塁打王……の名前がすごい!

Tomo  「レッズでは'03年から'05年まで4人目の外野手としてメジャーでプレーし、アダム・ダン、ケン・グリフィーJr.、オースティン・カーンズといった大砲打ちの外野陣に加わってプレーしたのですが、この頃のウィリー・モーは、期待の新人としてものすごい人気でした」

Tessy  「まず名前がすごいですから! ウィリー・メイズ(殿堂入り)+モー・ボーン(MVP)+カルロス・ペーニャ(HR王)というどこを切っても豪華すぎる字面。まるでクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング(有名ミュージシャン同志が組んだ伝説のロックバンド)のごとく、オールスター感が漂っていたのですが、その分、期待はずれ感もハンパなかったです」

Tomo  「シーズン開幕前に、今年こそは大化けして物凄い本塁打数をかますんじゃないか? ってことで、毎年毎年トッププロスペクト(最有望株)とかスリーパー(大化けする候補)とかのランキングでトップ扱いされるのですが、シーズン終わると“がっかりプレイヤー”の筆頭に挙げられてしまうのが恒例行事」

Tessy  「'06年にはローテーションの一角だったブロンソン・アローヨとトレードでレッドソックスに移籍して、またしても大きく期待されたんですけどね。大きくがっかりでした」

Tomo  「ホークスでも福岡の人がド肝を抜かれる級の誰も見たことがないぐらいドデカイ当たりのホームランを1回ぐらいはかっ飛ばしてみせてくれると思います。シーズン後には猛烈にがっかりさせてくれるでしょうけど」

Tessy  「メジャーでは花開きませんでしたが、日本では目を見張るような一発を16本くらいは打ってくれるんじゃないでしょうか。ただ、球場で生の姿は拝みたいですよ。見た目は最高なので」

現役バリバリの武闘派投手が来日の理由は婚約破棄!?

ブラッド・ペニー (ソフトバンク)

Tomo  「ベテランのブラッド・ペニーの日本行きには、ちょっとびっくりさせられました」

Tessy  「いや、びっくりしました。ホントに来るの? ソフトバンクすげぇって感じですよ。これだけ堂々たる実績のあるピッチャーが日本に来るのは久しぶりじゃないですか。去年もタイガースで11勝していますし」

Tomo  「かなり力が落ちてきたとは言え、昨年まで5人ローテーションに入って投げていた先発投手がメジャー契約を貰わずに日本行きを決めるのは異例ですよ。この人はメジャーで12年もプレーしているベテランの先発投手ですから、実績は説明不要。風貌そのまま、陽気でジョーク好きだけど短気で喧嘩っ早くて格闘家と友達って感じの、見たまんまな人です」

Tessy  「なんで来たんでしょうかね?」

Tomo  「わかりません。ただ、今米国で人気の『Dancing with the Stars』という番組に出演して有名になったカリーナ・スミルノフというウクライナ移民のダンサーの女性と婚約していたんですけど、破局してしまったので、ヤケにでもなったような気がしています」

Tessy  「結局契約を取れなかったということは力も落ちているんでしょうけど、これぞメジャーリーガーですからね。こちらも生で見たいですよ」

Tomo  「日本の細かい野球に向いているとは到底思えませんが、ある程度の成績は期待していいんじゃないでしょうか。300万ドルも払うんだからそこそこやってくれないと困りますよね」

【次ページ】 書類偽造でメジャーから入団拒否された過去アリ。

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