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オービックを連覇に導いた、
NFLに最も近づいた男。
~帰ってきた木下典明~
text by
飯山太郎Taro Iiyama
photograph byMichi Ishijima
posted2012/01/22 08:00
40ヤード4秒4の俊足。2011年世界選手権にも出場し、日本代表の銅メダル獲得に貢献した
最後は一人舞台だった。1月3日に東京ドームで行なわれたアメリカンフットボールの日本選手権、ライスボウルは、社会人代表のオービックが学生代表の関学大を38-28で破り、2連覇を果たした。第4クオーター終盤、19ヤードのパスをキャッチしてだめ押しのTDを挙げたのは、オービックに今季から加入した29歳のWR木下典明。喜びを宙返りで表現し、「スポーツマンらしからぬ行為」として反則を取られたのはご愛嬌だったが、自身にとって立命大時代以来8年ぶりとなる日本一の座については「昨季の日本一チームでプレーした結果です」と殊勝に語った。