大会大本命の東海大相模を昨秋に破っている大垣日大。

　7ブロックにも強力なチームが目白押しだ。長友昭憲、尾澤賢人両投手に坂本拓弥捕手の強力バッテリーが看板の東海大望洋と、やはり福本翼―江村直也のバッテリーがチームの命運を担う大阪桐蔭との1回戦は目が離せない。チーム打率.388の大阪桐蔭が勝ち上がり、昨年秋の全国大会・明治神宮大会を制した大垣日大との対戦になれば春、夏通じて初対決になる。

　その大垣日大の主力を担うのは2年生だ。好左腕・葛西侑也（かっさい ゆきや）、捕手・時本亮のバッテリーと、新チーム以来2本ずつ本塁打を放っている高田直宏、安藤嘉朗がチームを引っ張り、ここに3年生の阿知羅拓馬（あちら たくま・投手）、森田将健（もりた しょうけん・外野手）がうまく絡み、明治神宮大会では大本命、東海大相模を破り、栄冠に輝いた。全体的なチーム力なら大垣日大が大阪桐蔭を上回っていると言ってもいいだろう。

東海大相模のエース一二三の投球術は圧倒的！

　8ブロックには本命・東海大相模が控える。エース・一二三慎太（ひふみ しんた）はMAX149キロのストレートだけではなく、左右、高低のコントロールも緻密で、変化球はスライダー、チェンジアップにシュートも備え、それをすべて使いこなせる投球術でも他を圧倒している。

　この一二三を援護する打線は捕手の大城卓三を筆頭に、福山亮、染谷雄太郎の三遊間コンビ、さらに一二三も3本塁打を放ち、チームの中軸を担っている。1回戦で当たる自由ケ丘、2回戦で当たる北照―秋田商の勝者でもその牙城を崩すのは難しいだろう。

　こうして見ると本命は東海大相模、対抗は中京大中京で、伏兵は帝京と神戸国際大付の勝者、日大三か花咲徳栄ということになる。