Sports Graphic Number PLUSBACK NUMBER

<スペシャル対談> 中田英寿×パク・チソン 「アジアのリーダーとして」 

text by

川上康介

川上康介Kosuke Kawakami

PROFILE

photograph byTakuya Sugiyama

posted2011/08/30 06:00

<スペシャル対談> 中田英寿×パク・チソン 「アジアのリーダーとして」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

「アジアのサッカーにはポテンシャルがある」(中田)

中田英寿
1977年1月22日、山梨県生まれ。'95年ベルマーレ平塚に入団。フランスW杯直後にペルージャへ移籍し、その後も欧州5クラブでプレー。'06年ドイツW杯後に引退。活動の幅を広げている

パク 僕ももう30歳ですから、遠くない将来、引退しなければならない時期が来ると思います。それからこういう活動を始めるには、影響力のある現役のうちに始めて、引退後も続けていければいいなと。

中田 アジアではプレミアリーグが大人気だから、チソンの影響力は絶大でしょう。最初の開催地に韓国国内ではなくベトナムを選んだのは、どうして?

パク 国内ではミョンボさんがやっているので、僕はアジア地域ということでやってみようかなと思ったんです。最近は日本や韓国が頑張って、アジアのサッカーレベルも上がってきましたが、まだまだヨーロッパや南米とは差がある。こういう活動を通して支援をするだけでなく、子供たちがいい選手のいいプレーを見れば、自分もああいうふうになりたいと夢を見ることができる。そうやって、アジアのサッカーがどんどん強くなっていけばいいなと思っています。

中田 ヨーロッパでは日常的に色々なチャリティマッチが行なわれているからね。南米の選手とかはクリスマスによくやるし。ああいうのを見ると、もっとアジアでもやればいいのにという気分になるよね。

パク・チソン
1981年2月25日、韓国生まれ。'00年に京都パープルサンガでプロデビュー。PSVを経て、'05年マンUへ加入。今年のアジア杯終了後、韓国代表を引退。177cm、73kg

パク でもそう思って実際に自分で主催してみると、本当に大変(笑)。ベトナムではこういう試合をやったことがないみたいで、現地の人とコミュニケーションを取りながら試合を実現するのに本当に苦労しました。中田さんもあちこちでチャリティマッチをやっていますが、トラブルとかアクシデントとかないですか?

中田 それはどこでやっても必ずある! チャリティマッチは呼ばれて参加するものであって、主催なんかするものじゃないよ(笑)。

パク そうかもしれません。いろんなことがありすぎて、ちょっと疲れました(笑)。

中田 僕は震災のあと、シンガポールやタイでチャリティマッチを主催したけど、やっぱりみんな慣れてないから大変だった。でもアジアの人もみんなサッカーが好きだから、すごく協力的。まだまだアジアのサッカーにはポテンシャルがあると思った。だから、こうやってチソンとかがアジアをベースとした活動を始めてくれたのはすごく嬉しい。いろいろな人がどんどんチャリティをやることで、アジアという地域だったり、そこでプレーをしている選手たちの意識も変わっていくと思うから。

【次ページ】 チャリティマッチで生まれる新しい人脈や交流。

BACK 1 2 3 NEXT

この記事にコメントする

利用規約を遵守の上、ご投稿ください。

中田英寿
パク・チソン

海外サッカーの前後のコラム

ページトップ