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連続クラシコが今季も再び実現する?
バルサが挑む「狂気のカレンダー」。 

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工藤拓

工藤拓Taku Kudo

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2011/07/15 10:30

連続クラシコが今季も再び実現する?バルサが挑む「狂気のカレンダー」。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

昨季4月からのクラシコ4連戦は1勝1敗2分と結果だけをみると五分だったバルサとマドリー。また好勝負が期待できるか

 バルセロナとレアル・マドリーの関係に数々の傷跡を残した前代未聞のクアトロ・クラシコからはや2カ月。オフまっただ中の7月7日に行われたスペインプロサッカーリーグ(LFP)の総会にて発表された2011-2012シーズンのカレンダーが、早くも議論を呼び起こしている。

 過剰な反応を示したのはバルセロナ系メディアだった。ムンド・デポルティーボ紙が「狂気のカレンダー」、スポルト紙が「これはスキャンダルだ」との見出しで新シーズンの日程を叩いた理由は主に3つある。

殺人的スケジュールのあおりを受けた「23時キックオフ」!!

 第1の問題は、これはバルサ、マドリーの双方にとっての問題であるが、8月17日(水)に行われるスーペルコパ・デ・エスパーニャ第2戦のキックオフ時間が23時となったことである。理由は同日に行なわれるCLプレーオフ。UEFAの規定では、UEFA主催大会の試合と同時刻に公式戦を開催することは許されていないのだ。

 ならばCLキックオフの前に試合が終わるよう時間を早めることはできなかったのかと考えるが、それはテレビ放送の都合上、不可能なのだ。延長、PK戦にもつれ込む可能性まで考慮すると、前倒しにするのなら遅くとも18時にキックオフする必要がある。だがスペインのゴールデンタイムは22時~0時であり、土日ならともかく平日の18時スタートにすれば視聴者の減少が避けられないのだ。

 では、前後に日にちをずらすことはできなかったのか。その可能性がないことは、バルサが臨む8月の殺人的カレンダーを見ればわかる。

 8月3~6日のアメリカ遠征を皮切りに、8、9日にカタルーニャ杯、10日に代表戦(イタリア×スペイン他)を挟んで14日にアウェーでスーペルコパ第1戦。問題の第2戦はその3日後で、すぐ後の20日か21日にはリーガが開幕(マラガとのアウェー戦)する。その後も22日にガンペール杯、26日にモナコでポルトとUEFAスーパーカップ、29日のリーガ2節はホームでビジャレアル戦という具合に、中2~3日の連戦が丸1カ月続くのだ。

【次ページ】 クラブW杯準決勝の4日前にクラシコを戦う不条理。

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