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連続クラシコが今季も再び実現する?
バルサが挑む「狂気のカレンダー」。 

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工藤拓

工藤拓Taku Kudo

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2011/07/15 10:30

連続クラシコが今季も再び実現する?バルサが挑む「狂気のカレンダー」。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

昨季4月からのクラシコ4連戦は1勝1敗2分と結果だけをみると五分だったバルサとマドリー。また好勝負が期待できるか

バルサとマドリーの顔を立てるにはクラシコ連戦のみ!

 そして、バルサ寄りメディアが反発する最大の理由はそこにある。クラブワールドカップ直前にクラシコを組むなんてバルサに対する嫌がらせだ、と彼らは声高に訴えているわけだ。

 一方でマドリー寄りのメディアは、リーガ終盤の対戦カードを比較してバルサ有利の日程を強調している。35節のクラシコをアウェーで迎える上、シーズン終盤にビジャレアル、アトレティコとのアウェー戦、セビージャ、バレンシアとのホーム戦を迎えるマドリーは不利だというのが彼らの主張だ。

 なお、35節のクラシコはCL準決勝2試合(4月17、18日と24、25日)の間に当たる4月22日に組まれている。昨季に続きクラシコの連戦が実現される可能性があるのだ。

 このように、様々な思惑が入り混じってできた新シーズンのカレンダーは突っ込みどころが満載だが、開幕までの間、カレンダーを見ながらあれこれとシーズンの展望を想像してみるのも悪くない。

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