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ただのデブと見くびるべからず。
中日・中田亮二の「きらめく才能」。 

text by

中村計

中村計Kei Nakamura

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2010/02/14 08:00

ただのデブと見くびるべからず。中日・中田亮二の「きらめく才能」。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

50m走が6秒4の中田亮二。大学では主将を務め、その明るい性格で監督やチームメイトに愛された

涌井を打ち砕いた怪力と技術は「きらめく才能」そのものだ。

 明徳義塾高校時代のことだ。'04年夏の甲子園で、2年生ながら出場していた中田亮は、横浜の涌井秀章(西武)の真っ直ぐを詰まりながらも反対方向のレフトスタンドへ放り込んだ。

「あれは打ち損じでしたね。まさか入るとは思わなかった」

 つまり、高校生の段階で、芯を外しながらも、オーバーフェンスさせるだけの怪力と技術を中田亮は持っていたのだ。

 中田亮にも大久保が言うような「きらめく才能」がきっとある。

 ブーちゃんがブレイクする日が今から待ち遠しい。

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中田亮二
中日ドラゴンズ

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