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ブンデスリーガ、得点王の呪い。
~グラフィッチ不振の真相?~
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byGetty Images
posted2009/10/30 10:30
CLベシクタシュ戦で一発退場。グラフィッチは本当に呪われている?
危険行為で一発退場。休暇で悪循環から抜け出せるか。
さらに、苦難は続く。リーグ戦での不調がCLにまで波及してしまったのだろうか、CL第3節のベシクタシュ戦で、相手選手の顔をはらって退場になってしまった。本当に呪われているのかもしれない。
ベジクタシュ戦の2日後、グラフィッチに1週間の休暇を与えたことをクラブが発表した。フェー監督は理由をこう説明する。
「これは私が決めたことだ。昨シーズンの素晴らしい活躍があったため、彼は大きなプレッシャーに悩まされていた。今は頭を冷やして、気持ちを落ち着かせる必要がある。違った環境で1週間も過ごせばリラックスできるだろう」
ピッチ上でのプレー同様に素早いスピードで荷物をまとめ、家族とともに母国ブラジルへと旅立ったグラフィッチは、クラブを通じてファンへのメッセージを発表した。
「このお休みは僕にとって本当に大切なものです。今はすべてが上手くいかないから……。でも、『昨シーズンのような』グラフィッチをすぐにお見せすることを、ファンのみなさんに約束します」
ブラジルの太陽は、グラフィッチに張り付いた「呪い」を溶かしてくれるのだろうか。