ブンデスリーガ蹴球白書BACK NUMBER
長谷部誠がヴォルフスブルクを救う!
独メディアが彼を高評価する理由。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byUniphoto Press
posted2010/01/10 08:00
ポルトガル代表も務めたDFのリカルド・コスタと共に。昨年の優勝で、奥寺康彦以来31年ぶりにリーガ優勝を果たした日本人となった長谷部
従来の日本人選手像とは異なるイメージを作った長谷部。
だからだろうか。テクニックにあふれた日本人――そんな従来の日本人選手像とは異なった印象を、長谷部は残している。長谷部はヨーロッパにやってくる日本人選手の新たなイメージをすでに作り始めているのかもしれない。
冒頭で触れた『ビルト』の記事にはこんな風に書かれていた。
「長谷部が移籍する可能性25%。長谷部はすでにチームと契約延長についての話し合いを行っているが、まだ結論は出ていない」
ヴォルフスブルクは、今季終了後に切れる長谷部との契約を延長すべく動き出している。長谷部自身は焦らずにじっくりと検討しながら結論を出すと話しているが、そもそもチームからのオファーは開幕前には存在しなかった。契約延長を待つ選手の列の後ろのほうからスタートした長谷部は、数カ月をかけてクラブ幹部の視界にしっかりと飛び込んできたようだ。