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ラバー系水着に揺れた世界水泳で、
日本代表がみせた底力。 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byHiroyuki Nakamura/PHOTO KISHIMOTO

posted2009/08/12 11:30

ラバー系水着に揺れた世界水泳で、日本代表がみせた底力。<Number Web> photograph by Hiroyuki Nakamura/PHOTO KISHIMOTO

男子100m背泳ぎ表彰式で金メダルをかじる古賀淳也。2位はヘルゲ・ミーウ(ドイツ)、3位はアシュウィン・ウィルデブール(スペイン)で、入江陵介は4位だった

水着問題を吹き飛ばした、背泳ぎ・古賀淳也の快泳。

 そして、いちばんの成長株といえるのが、背泳ぎ100mで金、50mで銀メダルを手にした古賀淳也である。昨年の北京五輪には、選考会を兼ねた日本選手権の100mで4位に終わり、出場を逃がしている。そこから這い上がっての躍進である。今後が楽しみな選手の一人だ。

 女子はメダルを獲得する選手が現れず、平井伯昌ヘッドコーチも、「若手の台頭がなかった」とコメントしている。今後の大きな課題になるだろう。

 こうして、水着に揺れた中での大会は終わった。

 来年からは、ようやく水着に振り回されることなく選手が戦えるのではないか。その中で、日本の競泳陣はどう世界と向き合っていくか。

 とにかく、選手そのものが脚光を浴びる本来の状況に戻ってほしい。そう願う。

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