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ヴォルフスブルクが大改造の気配。
長谷部誠の去就はどうなる?
 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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photograph byItaru Chiba

posted2011/06/05 08:00

ヴォルフスブルクが大改造の気配。長谷部誠の去就はどうなる?<Number Web> photograph by Itaru Chiba

今季は怪我で出遅れるも、リーグ戦23試合に出場。来季の去就が注目される

 リーグ最終節の当日、試合前のミーティングでスタメンから外されたヴォルフスブルクのジエゴは、会場を後にして帰宅するという暴挙に出た。

 残留をかけた大一番の前のタイミングだった。

 ヴォルフスブルクはホッフェンハイムを相手に逆転勝ちして残留を決めたものの、試合後にはチームメイトの落胆した声が聞こえてきた。

「あの行動は、ちょっと信じられない」(キャプテンのシェーファー)

「彼は悔しさを誤った形で表してしまった」(フリードリヒ)

 ジエゴがこのままチームに残ったとしても、4部に所属するヴォルフスブルクのアマチュアチームでプレーさせることをマガト監督は明言している。すでに移籍は決定的。移籍が実現するかどうかは、900万ユーロ(約10.5億円)と言われるジエゴの移籍金を支払うクラブが出てくるかどうかにかかっている。 

 マガトは中盤をダイヤモンド型にした4-4-2を好んでいるため、代わりにトップ下の選手を物色しており、トッテナムのクラニチャール、ウィーンのユヌゾビッチ、CSKAモスクワの本田圭佑などが候補に挙がっている。

マガト監督との確執を抱える優勝メンバーの多くの去就は不透明。

 そんなヴォルフスブルクでは、今オフに大幅な刷新が行なわれそうだ。

 2シーズン前にリーグ得点王に輝き、リーグ優勝に貢献したグラフィッチにはすでに移籍の噂が上がっている。あるいは、DFラインならばどこでもこなし、中盤もサイドのMFやボランチでプレーすることの出来るリーターもケルンへの移籍が囁かれている。さらに、前回のマガト政権からフェーやケストナー監督の下で昨シーズンまでキャプテンを務めていたジョズエの去就も不透明だ。

 残留争いに巻き込まれたチームには血の入れ替えが必要。そんな理屈をもって、選手の入れ替えを説明することは出来ると思うかもしれない。

 ただ、今のヴォルフスブルクには、もう少し根深い問題が存在する。

【次ページ】 優勝した当時から埋まっていない、選手と監督との溝。

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