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レアルの敵はバルサ+疑惑の判定!?
激闘のクラシコ最終戦を読み解く。
text by
工藤拓Taku Kudo
photograph byReal Madrid via Getty Images
posted2011/05/05 13:00
復帰戦を勝利で飾ったアビダルが、試合後に胴上げされた。今年3月に肝臓の腫瘍が見つかり摘出手術をしたが、1カ月半という奇跡的な回復でピッチに戻って来た
バルサとペップがCLを初制覇した地・ウェンブリーへ!
一方、バルサには最後に最高のプレゼントが待っていた。
アビダルである。90分にプジョルに代わって1カ月半ぶりの実戦復帰を果たした彼は、程なく終わった試合後にセンターサークルでチームメートの胴上げを受け、「1カ月半の間、この時を待ち焦がれてきた。今日は自分の人生において最も重要な日だ。スタンド中が自分の名前を叫ぶ中でプレーした数分間は本当に感動的だった」と言って感極まった。
試合終了と共に今まで見たことのない激しいガッツポーズを見せたグアルディオラは、試合後の会見で言った。
「『テルセラ(4部)の監督』とあらゆる方面から揶揄された(自身の国内リーグデビュー戦である)ヌマンシア戦以降、この数週間ほど緊迫した日々はなかった。今は数日間休み、親しい人々とこの勝利を祝福したい」
5月28日、グアルディオラは選手時代の91/92シーズンにバルセロナが同大会初優勝を成し遂げたCL決勝と同じ舞台であるウェンブリー・スタジアムにて、2年ぶり2度目のCL制覇に挑む。