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石川直宏 「覚醒したスピードスター」/日本代表特集 『変革なくして4強なし』 

text by

小宮良之

小宮良之Yoshiyuki Komiya

PROFILE

photograph byToshiya Kondo

posted2009/07/10 11:30

石川直宏 「覚醒したスピードスター」/日本代表特集 『変革なくして4強なし』<Number Web> photograph by Toshiya Kondo

サイドのこだわりを捨てると、見えなかった風景が見えてきた。

 得点力のあるサイドアタッカーが試合を左右する時代が到来する中、石川の変身ぶりは、クロスを供給するウィンガーすらほとんどいない日本サッカー界の光明と言えるはずだ。

「最近は状況に応じてプレーできるようになってきました。味方と敵の状況を両方とも見極め、どこでプレーするかを選択し、“結果的に”外にいたり中にいたりする感じで。ゴールへの道筋が見えてきた」

 彼はいかにして変身を遂げたのか。

――サイドアタッカーの印象が強かっただけに、定位置を離れるのに逡巡もあったのでは?

「ありましたね。サイドを突破する感覚は自分にとって調子のバロメーターだったし、サイドを換えたり中に行くと右サイドで仕掛ける回数は単純に減ります。中途半端になる怖さがあった。でもトライし続けるうちに、外でも中でも駆け引きが面白くなって。FWをくさびにしてその裏へ抜け出したり、サッカーの面白さが分かってきたというか、プレーに余裕が出てきました」

――たしかにプレーに迷いがなく、吹っ切れたように見える。

「昔はサイドへのこだわりが強く、簡単にボールを預けて抜け出すことができなかったんです。それだと勝負していない感じがして。でも、“あれもこれもある”と割り切り、選択肢に余裕を持つとボールコントロールが乱れず、ポジショニングの判断も狂わなくなった。今まで見えなかった風景が見えてシュートも冷静に打てています」

(続きは Number732号 で)

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