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戸惑い続けるマーブリーが進むべき道はどこか。 

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

PROFILE

posted2005/12/08 00:00

 試合後、ステフォン・マーブリーはいつもより着替えに時間をかけていた。まるで家に帰ったら怒られるとわかっている子供が寄り道をするように、ゆっくりとネクタイを締め、宝石がちりばめられた時計を手首にはめ、最後には何もやることがなくなり、しかたなく待ち構えていた記者たちの前に立った。

 この日のロサンゼルス・レイカーズ戦でマーブリーは10アシストをあげたが、得点はわずか4。試合中もあまり存在感がなく、そしてニューヨーク・ニックスはシーズン8試合目にして6敗を喫した。何よりもマーブリー自身が自分のプレーに悩み、フラストレーションを感じていた。

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