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大村直之の心に響いた王監督の決め台詞とは。 

text by

永谷脩

永谷脩Osamu Nagatani

PROFILE

posted2005/01/20 00:00

 最近のダイエーは小久保裕紀、村松有人、井口資仁とFAやトレードなどで選手が出ていくばかりで、やってくるのは他球団を自由契約になった選手という有様だった。しかし、ソフトバンクが新しく親会社になったおかげで、工藤公康(現巨人)以来、久しぶりに主力級の選手、大村直之を獲得した。

 昨年、プレーオフに敗れた後、王貞治監督は野手陣の駒不足を指摘していた。村松の抜けた穴を井出正太郎、辻武史といった若手が埋めてくれることを期待したのだが、彼らには荷が重かった。短期決戦のプレーオフでは選手層の薄さを露呈。控え不足はレギュラーにも悪影響を与え、柴原洋、バルデスが致命的な走塁ミスを犯すと「安心感から来る油断」と監督は嘆いていた。

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