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いよいよ始まる秋競馬、今年はこの2頭に注目。 

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片山良三

片山良三Ryozo Katayama

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photograph byKiichi Yamamoto

posted2008/10/09 00:00

いよいよ始まる秋競馬、今年はこの2頭に注目。<Number Web> photograph by Kiichi Yamamoto

 「意外性の馬ですから」と、武豊騎手がいかにも彼らしい表現で大仕事の予感を語るメイショウサムソンの凱旋門賞挑戦。今年は小粒、という声も聞こえていたが、いざ本番が近づくと、強豪が次々に揃う、揃う。最終的には近年最強の好メンバーとなった。

 6戦6勝の3歳牝馬ザルカヴァが1番人気というのは、斤量面でのアドバンテージ(牡の古馬が59.5キロを背負う中、54.5キロでいい)も見込まれてのものだろう。しかし、2番人気にはアイルランドダービー馬で、直前のコロネーションCを完勝したソルジャーオブフォーチュンがつけ、3番人気には今年に入ってGⅠばかりを使って5戦5勝のデュークオブマーマレードが支持される重厚な布陣。その次に仏ダービー馬で6戦無敗のヴィジオンデタが続き、英ダービー馬でGⅠを計4勝もしているニューアプローチはその次の評価でしかないというのだから、ザルカヴァがどれほど強いと思われているかがわかる。

 メイショウサムソンはというと、8番人気で単勝15倍前後の低評価。今年はディープインパクトが参戦したときのような包囲網が存在する空気はないし、現地での調整は最高にうまくいったという。「サムソンがやっちゃいました、というシーンがあっても面白いでしょう?」と、武豊騎手はどこまでも前向きに一発を狙っている。10月5日はロンシャン競馬場からの朗報に期待したい。

 日本の秋競馬もいよいよ面白くなってくる。最大の注目は、春、NHKマイルCとダービーを圧勝したディープスカイ(牡3歳、栗東・昆貢厩舎)の動向だ。菊花賞(10月26日、京都芝3000m)に出走して3歳戦の完全制覇を狙うのか、天皇賞(11月2日、東京芝2000m)挑戦で古馬の壁も突破してしまうのか。どちらにしても、そのあとの最大目標はジャパンカップ(11月30日、東京芝2400m)だ。そこでは凱旋門賞からメイショウサムソンが帰ってきての激突が見られるだろうし、もしかしたら前記した海外からの超強豪との対戦も考えられる。

 「ディープを継ぐ者はディープ」となるのか。いや、是非そうなってほしい。馬主は違うし、血筋もまったく違う2頭なのだが、その神話が色鮮やかに語り継がれる予感は日に日に満ちてきている。

ソルジャーオブフォーチュン
ヴィジオンデタ
ザルカヴァ
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