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【動画】100mHで日本新連発…中島ひとみ31歳が語る“劇的進化”の舞台裏「鶏を見るのも嫌になって(笑)」「ハードルを越えた時の体の軸を…」<前編>
中島はなぜ30歳前後で飛躍できたのか。技術、肉体改造、そしてメンタリティ。合計約60分のインタビューで、8月には日本記録を更新し、子どもたちにも大人気のハードラーを徹底解剖する。<動画は前編・後編の2本立て。後編はこちらからご覧ください>
「本当にすごく長かったなって。こうやって皆さんの前で、『14年もかかった』って言葉にする瞬間が来るとは数年前までは想像もしていなかったので、不思議な気持ちです」

14年ぶりの全国タイトルは、単に日本一に輝いたという事実以上に、中島にとって大きな意味を持っていた。苦しんだ期間が長かっただけに、「今までの自分を認めてあげられる瞬間だった」「昔の自分の感情を振り返る機会になった」と話すように、過去の自分と向き合い、遠回りした時間を肯定するきっかけになったのだ。
「ターニングポイントって本当にたくさんあるんですけど、意外と、自分が一番しんどかった時がそうなのかなって思います。例えば、高校生の時だったらインターハイに出られなかった時とか、シニアになってからは大事なタイミングでケガをしてしまった瞬間とか。今回、自分自身が求めていた結果を出せたことで、『色んな出来事があったから自分は強くなれたんだ』と思いました」
6月に日本選手権を制した中島は、この取材の直後に行われた富士北麓ワールドトライアルで12秒62の日本新記録を樹立。さらには、その6日後のAthlete Night Games in FUKUI 2026では12秒60まで記録を伸ばした。その勢いはとどまるところを知らない。
とはいえ、全国タイトルから遠ざかっていた期間も、中島は歩みを止めていたわけではない。「目の前にある目標を少しずつ更新していくのが私のスタンス」と言うように、毎年のように、0.1秒でも0.01秒でも着実に記録を縮めてきた。そして、2024年についに日本女子史上7人目の「12秒台」に突入した。
その2024年シーズンを迎える前に何があったのか――。ウエイトトレーニングの導入や食事の改善など肉体改造に着手し、パワーを求め、スピードを強化したことが如実に現れた。
「脂肪を減らして筋量を上げるというやり方なので、食べ物はすごく意識しました。(口にするのは)ほぼ鶏肉。ずっと鶏肉。本当にずっと鶏肉です! 鶏を見るのも嫌になりました(笑)」
動画インタビューでは、当時の心境や具体的な取り組みについて詳細に語っている。
「恩恵を受けられる接地場所を探しました」
さらには、短距離界に革命をもたらしたナイキの厚底スパイク「マックスフライ」をうまく履きこなしていることも、スピードアップの鍵と言えた。
「マックスフライを履くようになってから、接地のタイミングに着目しています。私は結構バネのある走りをするので、それを変えずに、マックスフライの恩恵を受けられる接地場所を探しました」
練習の一環で走った手動計測のタイムではあるが、調子が良い時には100mを11秒1台で走るという。あくまでも参考に過ぎないが、日本記録11秒21を上回るタイムだ。

純粋にスピードがアップしたことに加えて、ハードリングも改良した。
「ハードルを越えた時に“軸”にならないといけない局面で、耐えられずに膝が潰れていました。そこで、すれすれにハードルを跳ぶというよりも、少し高さを上げてもいいから、自分の背丈に合わせてうまく着地できる高さで跳ぶことを心掛けました。2024年の布勢スプリント(当時の自己ベスト13秒07をマーク)の頃からやるようになり、それがうまく合ってきて、少しずつ自分のものにできるようになってきました」
多くの要素を改善させ、それがうまく噛み合うことで、2024年以降の中島は大きく飛躍を遂げたのだ。
「年齢をポジティブに捉えています」の真意は?
動画インタビューでは、他にも以下のようなトピックについて触れている。
- 日本選手権初優勝の喜びと反響
- 消えなかった“一番になりたい”という思い
- 苦しんだ時期とターニングポイント
- 飛躍のカギは「スピード強化と…」
- 肉体改造の鍵は鶏肉…!?
- 力まずMAXスピードを出すための工夫
- 「年齢をポジティブに捉えてる」の真意は?
- 客観視できる? セルフコーチングのメリット
進化を続ける自分自身を客観的にみて「ワクワクすることが多い」と語る31歳の中島。笑顔できっぱりとそう言い切れるうちは、その進化はまだまだ止まらなそうだ。(8月5日取材)
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