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【世界陸上男子110mH】「何が足りなかったんだろう」村竹ラシッドがパリ五輪と同じ5位入賞に声を震わせ涙を流した理由「この足が許す限り…」

2025/09/25
34年ぶりの東京開催となった世界陸上。声援が轟くスタジアムで、全身全霊でメダルを獲りにいった2人の姿が際立った。順大時代から世界に挑んできた、23歳同級生コンビを追った。(原題:[世界陸上レビュー(2)]村竹ラシッド「この足が許す限り」)

 同じ5位入賞でも、1年前のパリ五輪とは何もかもが違っていた。

 9月16日に行われた男子110mハードル決勝。村竹ラシッドは3位と0秒06差の13秒18で5位となり、大粒の涙を流した。

「何が足りなかったんだろうなって……」

 唇を噛みしめる思いは、取材エリアに来てもまだ収まっていなかった。

「パリが終わってからの1年間、本当にメダルを獲ってやるんだと思い、練習を積み重ねてきた。12秒台も出して、世界の強豪選手とも渡り合って、自分なりにメダルを獲れる根拠を積み上げてきたつもりだった。でも、結果として叶わなかった」

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photograph by Kiichi Matsumoto

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