34年ぶりの東京開催となった世界陸上。声援が轟くスタジアムで、全身全霊でメダルを獲りにいった2人の姿が際立った。順大時代から世界に挑んできた、23歳同級生コンビを追った。(原題:[世界陸上レビュー(2)]村竹ラシッド「この足が許す限り」)

同じ5位入賞でも、1年前のパリ五輪とは何もかもが違っていた。
9月16日に行われた男子110mハードル決勝。村竹ラシッドは3位と0秒06差の13秒18で5位となり、大粒の涙を流した。
「何が足りなかったんだろうなって……」
唇を噛みしめる思いは、取材エリアに来てもまだ収まっていなかった。
「パリが終わってからの1年間、本当にメダルを獲ってやるんだと思い、練習を積み重ねてきた。12秒台も出して、世界の強豪選手とも渡り合って、自分なりにメダルを獲れる根拠を積み上げてきたつもりだった。でも、結果として叶わなかった」
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photograph by Kiichi Matsumoto
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