第1弾には、藤田敦史監督が登場。チームをけん引していた佐藤圭汰ら強力な世代が抜けた今季の現状、村上響キャプテンら4年生に期待すること、エースになってほしいと期待する桑田駿介と谷中晴の強さやキャラクター、そして監督就任4年目を迎えた自分自身の指導哲学の変化についてなど、じっくりと話を聞いた。<村上響、桑田駿介、谷中晴、鈴木大翔各選手の動画インタビューも近日中に公開予定です>
「柱を失った状況の中でのスタートだったので、今年は苦労するかなと私も覚悟して新しい年度をスタートしました」
8月上旬、選抜合宿の真っ只中での取材。藤田監督は表情を引き締めつつ、こう語り始めた。
昨年度の駒澤大学は、エース佐藤圭汰を筆頭に、山川拓馬、伊藤蒼唯、帰山侑大ら下級生の頃から駅伝で活躍していた選手がチームを引っ張っていた。だが、チーム全体を支えていた実力のある世代が抜けたことで、駒澤大学は新しい局面を迎えている。
「やはり地力がまだない選手が多いので、しっかりこの夏の合宿でその部分を積ませていかないと、なかなか3大駅伝は厳しい。今年の夏は多少ペースを落としてでも、チーム全体の力をつけるようなトレーニングをじっくりやろうと考えています」

チームの核は、3年生の桑田駿介、谷中晴の2人。本人たちにも「自覚を持ってほしい」と伝えているという。しかしエースだけでは駅伝を戦えない。実際、エースが集まる区間ではそれほど差がつかず、他の区間でどれだけコンスタントに上位を走れるかが、駅伝においての重要なポイントとなってくる。
「いわゆる脇を固めるメンバーの地力を上げて、チームをボトムアップさせるところが、夏合宿においては大事になろうかと思います」
粒揃いの4年生、時間とともに出てきた自覚
現在のキャプテンは村上響が務める。これまで、田澤廉、鈴木芽吹、篠原倖太朗、佐藤圭汰と各学年に「絶対エース」がいたのが近年の駒澤の特徴だが、現在の4年生にはそのような存在がいない。はじめは「自分たちがどう引っ張ったらいいかわからない」という戸惑いが見られたというが、時間とともに自覚がだんだん出てきたと話す。
その4年生について、藤田監督は駒澤の練習を3年間しっかりやってきており、特に「粒が揃っている」と評価する。2年生のときは箱根駅伝の8区から10区を安原海晴、村上響、小山翔也がつなぎ、前回大会では1区小山、4区村上、5区安原と3人が往路を走った。

「箱根だったら1人2人じゃなく、4人5人と走ってもおかしくないぐらいの選手層がある学年なので、その強みを生かせと言っています。『お前たちの学年が一枚岩になって、それぞれの状態を上げることができれば、特別なことはしなくてもお前たちがこのチームを引っ張っているような雰囲気は絶対作れるよ』と。その強みを見せてほしいと彼らには言っています。もっと自信を持ってほしいですね」
箱根を走った3人に加え、今年は植阪嶺児、新谷倖生の2人も地力をしっかりつけてきており、夏の段階ですでに5人計算できる選手が揃う。決して大エースはいないが、チームを下支えする大きな戦力となることは間違いない。
エース・桑田の強さの要因は「練習を継続できること」
エースの1人であり、今年からGgoatに正式加入して練習を積む桑田駿介。昨年11月の上尾ハーフマラソンで2位に入り、箱根駅伝では2区を1時間6分19秒で走り区間9位。そして3月のニューヨークシティハーフでは、タフなコースながら1時間0分13秒の日本歴代6位のタイムをマークした。
桑田の強さの要因を、藤田監督は「練習を継続できること」だと話す。体が丈夫でけがをしない。さらに、「練習で外したことを見たことがない」というから驚きだ。
「やっぱり練習できる人間にかなうものはいないと思っているんですよ。どんなに能力があっても、やっぱりけがをする選手は練習の積み上げができていないので、最後の勝負になった時にはやっぱり練習をやってるものには敵いません。そういう意味での桑田の強さは、1年1年積み上がっていきますね」

一方、もう一人のエースとして期待する谷中は、けがが多く桑田とは対照的な選手。しかし6月、7月と10000mを2本走ったことを、藤田監督は収穫と評価する。谷中の現状と今後への期待とは…ぜひ動画で確認してもらいたい。
「目標は優勝」とは今は言わない。その理由は?
動画ではほかにも、以下の話題を話している。
- トラックシーズンの収穫は?
- 「けが人を出したら戦えない」一人ひとりの心がけ
- チームに必要となる選手たちから「自発的に出てくる言葉」
- ここへ来て実力を伸ばしてきた2年生の名前
- 強力世代!ルーキーたちへの評価は?「鈴木大翔は…」
- 3大駅伝は選手の特性を見て「でも本音を言えば」
- 「目標は優勝」とは今は言わない。その理由は?
鍛錬の夏を迎え、チーム一丸となって底上げに臨む駒澤大学。「大学生を指導する」ことについても改めて語ってもらい、充実した取材となった。ぜひご覧ください。(8月4日取材)
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