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【動画】「財布の中身をどう増やしていけるか…」帝京大・中野孝行監督が語る箱根駅伝への“正直な戦力”と“危機管理”「目標は学生が決めるもの」

2024/10/08
 2025年1月2、3日に開催される第101回箱根駅伝に出場する注目校の監督を取材する「駅伝監督」シリーズ。今回は帝京大学の中野孝行監督にお話を伺いました。
 99回大会では13位でシード権を落としたものの、予選会を3位で通過。100回大会では往路が終わった時点で12位だったものの、復路で粘りを見せて9位に入り、シード権を確保しました。北海道・士別での合宿中だった中野監督に、今季のここまでの手応え、現時点での戦力についてじっくりとインタビューしました。

「夏合宿は選手がどれだけ練習するかを見る時期。お金に例えると、財布にどれだけお金を入れられるか。そのお金が円なのか、ユーロなのかを見ていく時期でもあります」

 夏合宿の手応えをたずねると、中野監督は独特の表現で答えました。9月上旬の士別合宿には、選抜メンバーの20名が参加。その一人ひとりについて、名前を上げて詳しく評価をしてくれました。

 イチオシの選手には、4年生の林叶大、高島大空、福田翔などの名前を上げたあと、「イチオシ・二押し・三押し」として3年生の島田晃希の名前をあげ、「あとは私の口車に乗ってくれるかどうかですね」と笑いを誘います。

 今年は山中博生選手が主将を努め、「箱根駅伝で帝京大学過去最高順位を目指す」と目標を口にしています。しかし、中野監督は選手とは目標について話すことは一切ないそう。「(目標は)学生が決めるものだと思っているので。12月29日の時点で、財布にどんなお金が入っているかを見て、このメンバーだったらこれで行くよ、と初めて言うんです」。

 学生の目標に対しての手応えは「ない」と言い切る中野監督。その理由は現実主義ともいえる、割り切りを感じさせる考えからでした。しかし、去年との戦力比較を突っ込むと、ニンマリ。煙に巻きつつも、昨年以上の結果を期待させるインタビューとなりました。

 動画ではほかにも以下のようなテーマで話しています。

・キャプテン山中への評価「思った以上の選手に…」
・帝京大学の駅伝の歴史を繋いでくれた4年生の存在
・箱根未出走だが、今後期待できる選手は?
・選抜合宿に帯同したルーキー3人への評価
・「ネガティブ」と「危機管理」の違い
・61歳でなお失われぬパッション、志…でも「あの人」には負ける!

 秋からの駅伝シーズン、「台風の目」になる可能性を秘めている帝京大学。今後の戦いに注目です(9月3日取材)。

 動画配信画面は、NumberPREMIERにご入会いただき、ログインすると本ページ上部に表示されます。

 

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photograph by Satoshi Wada

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