五十嵐亮太さんをホストに、ディープな野球談義をお送りする番組「Set Up Baseball」。第4回のゲストには、横浜、巨人で活躍した山口俊さんをお迎えしました。
先発→中継ぎ・抑え→先発と、あらゆるポジションで投げていた山口さん。なぜポジションを変えることになったのか。FA宣言での巨人移籍、MLB挑戦時の苦労話には五十嵐さんも大きく共感しながらトークが進みました。引退後はちゃんこ・大分料理の店「TANIARASHI」を経営する山口さん。セカンドキャリアへの考え方、そしてアメリカ進出の予定を聞いて五十嵐さんもびっくり！ 今まで深掘りされてこなかった山口さんのキャリアをじっくり聞いた67分です。
「今はどれだけお客様に一杯のお酒を飲んでもらえるか、ということを考えています」
山口さんとじっくり話すのはこれが初めてという五十嵐さん。MCとして番組に迎える側ですが、山口さんと話していると思わず自分がもてなされているような不思議な感覚になってくる…と話します。
山口さんは2022年に読売ジャイアンツを戦力外となり、その直後に六本木にちゃんこ×大分料理×厳選ワインの店『TANIARASHI』をオープン。元力士のお父様が大分で営み、現在はお兄様が継いでいるお店の分店という形なのだそうです。
「いつからセカンドキャリアを考えていたの？」という五十嵐さんの質問に、「野球を引退したら会社の経営をやりたいと思っていたんです」という山口さん。本店の味がある飲食店をやれば、ゼロからではなく1からの形にできるという思いでいまのお店のオープンを選びました。「現役中に1年かけて準備していたんですよ」の言葉には、五十嵐さんもびっくり。野球をやりながらも先のことについて考えられた理由についても、しっかりと突っ込んで話を聞いています。
さらに、「TANIARASHI」はラスベガスへの進出を考えていると山口さんから明かされます。壮大な話に五十嵐さんも、スタッフ一同も「山口俊ワールド」に惹きつけられていきます。
リリーフ時代に「もう、や〜めた！」
また、Set Up Key Numberのコーナーでは、山口さんの成績「66勝112セーブ」をフィーチャー。先発でも抑えでも活躍した山口さんですが、ある程度役割が固定されているピッチャーとしては非常に珍しいタイプです。特に、五十嵐さんは「先発→セットアッパー→先発」として成功したことに興味津々。
ドラフト1位で横浜ベイスターズ（現・横浜DeNAベイスターズ）に入団し、1年目から先発を任されるものの、1年目に1勝した後は鳴かず飛ばず。3年目にリリーフに転向すると、4年目で開幕1軍をつかみます。たまたま抑えの選手が不在となり、クローザーを任されることになると、その年は18セーブ。以降30セーブ、34セーブ、22セーブと「横浜の守護神」として活躍します。
しかしプロ8年目、リリーフとしてうまくいかず2軍で再調整。その時に「こんな辛い思いするなら、もう野球をやめよう」と思い、引退届まで書いたと明かします。その時、山口さんの思いを変えてくれたのは、すでに結婚していた奥様と、木塚敦志コーチの存在でした。
また、Number1099号に掲載された今永昇太選手の記事、バリー・ボンズ選手の記事をフックに、メジャー挑戦時代の決してうまくいかなかった思い出も明かしてくれました。
山あり、谷ありの野球人生を送った山口さんですが、節目節目には常にいい出会い、いい導きがあり「本当に恵まれていましたね」と振り返ります。
番組ではほかにも…
●大きい体を作った父の「食教育」
●巨人を自由契約になり、最後まであがいた理由
●先発からリリーフへの転向で変わったこととは？
●先発への再転向、木塚コーチの反応と導き
●横浜から巨人に行って変わったこと
●アメリカ2年目、フロリダに着いた瞬間戦力外！？
●2人が語る、今永昇太のここがすごい
●メジャーリーグで最強だと思うバッターは？
などなど、さまざまなテーマで語っています。
ピッチャー、メジャーで苦しんだという共通点もあり、話が尽きなかった2人。現役時代とは違った、山口さんの穏やかな語り口も印象的です。67分のトークをどうぞお楽しみください。
◆番組概要
出演： 五十嵐亮太、山口俊
収録日：2024年7月1日
※動画番組「Set Up Baseball」は毎月1回配信。次回は8月7日（水）19時からライブ配信予定です。
動画配信画面は、NumberPREMIERにご入会いただき、ログインすると本ページ上部に表示されます。
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※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
