#1155
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「誰が監督でも勝つチームに」小久保裕紀と城島健司が目指す“ホークス・ウェイ”の内実…城島CBOは証言「選手たちは大変。でも…」【日本一の深層】
2026/11/04
現場を司る監督と、フロントを統率するCBO。この両輪による妥協なき邁進が、盤石の強さを生み出した。パ・リーグ3連覇、2年連続日本一は通過点にすぎない。二人は遥か先を見据えている。(原題:[優勝ドキュメント]小久保裕紀&城島健司「世界一をめざすホークス・ウェイ」)
「近藤さん、ちょっと来てください!」
2年連続日本一の祝勝会。ソフトバンクの選手会長、栗原陵矢が壇上から呼びかけると、ピンクのゴーグルをつけた近藤健介がそそくさとやって来た。主砲ふたりが並び、栗原は小久保裕紀監督に話しかけた。
「監督、このシリーズの3、4番、ノーホームラン、ノー打点。すいませんでした!」
そう言って近藤とともにペコリ。シュールな光景に笑いが起きた。だが、選手会長はすぐに向き直って、声を張りあげる。
「それでも4連勝。本当にすごいチームだと、なかでやっていても思いました!」
2026年の日本シリーズは苦しみつつも底力を示した。今季、本塁打40発の栗原、32発の近藤が鳴りを潜めてもDeNAを打ち破った。だからこそ、4勝0敗の軌跡からは黄金期を歩むソフトバンクの強さの秘訣が浮き彫りになってくる。
「代走で、いろんなパターンがあるけど、先頭でいくかもしれないからな」
第3戦。イヒネイツアが野手チーフコーチの村松有人に声を掛けられたのは8回だった。打線は無得点のまま、1点を追っていた。9回、先頭の栗原が右越えの二塁打で出塁したが、長打のある柳田悠岐と山川穂高が凡退した。2死後、牧原大成が打席に向かうとベンチから小久保が出てきた。
代走イヒネ――。4番打者を下げて1点を奪いに行く。指揮官は腹をくくったのだ。果たして、牧原大の打球は右前に転がった。守備固めで入っていた神里和毅の返球はツーバウンド。快足を飛ばして頭から本塁に突っこんだイヒネが間一髪で生還した。
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photograph by Nanae Suzuki
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