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松坂獲りに見るRソックスの長期戦略。

2009/03/08

 レッドソックスが、5110万ドルという、超巨額落札金で松坂大輔との独占交渉権を獲得した。

 ここ数年、レッドソックスは、「ヤンキースのような金の使い方はできない」と、補強戦線でヤンキースに競り負ける度に財力の限界を強調、ファンにも「我慢」を強いてきた。たとえば、昨オフはFAだったジョニー・デーモン、今季途中にはボビー・アブレイユーの獲得を巡って、ヤンキースに競り負けたばかりだ。また、相手は異なるが、一昨年のオフには、FAとなったペドロ・マルティネス獲得戦でメッツに競り負けた。

 それが、今回は、メッツの3800万ドル、ヤンキースの3000万ドル(数字はニューヨーク・デイリー・ニューズ紙)をはるかに凌駕する、5110万ドルで松坂を競り落としたのだから、ファンや、MLB関係者が驚いたのも無理はない。ただ財力があることを示しただけでなく、その気になればヤンキースを上回る金の使い方さえすることを、まざまざと見せつけたのである。

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