バスケットボールチームが地元出身選手の成長とともに盛り上がり、新たな街のシンボルとして賑わう。いま、佐賀県でそんな光景が広がっている。
佐賀バルーナーズは昨シーズン、B1昇格から3季目で初の勝ち越しを決めた。32勝28敗で西地区6位になり、2023年開業のホーム、SAGAアリーナの平均観客動員数は5753人。名古屋Dや千葉J、A東京、琉球に続く、B1屈指の盛況ぶりを見せた。
同県江北町生まれ、佐賀北高校から白鷗大学を経て、2022-23シーズンより故郷でプロになった角田太輝も熱気を感じている。
「ファンの声援が最近はすごく揃ってきて、応援文化が確立していくのを感じています」
角田は、クラブの隆盛を牽引するシューティングガードだ。もともとシュート力と守備力に定評があったが、宮永雄太HCは彼を司令塔に起用。獲得に際して練習でボールハンドリングのスキルの高さに着目し、「ボールを持ってプレーさせた方がいいんじゃないか」と、適性を見抜く。ルーキーシーズンから裁量と、平均30分近い出場機会を与えてきた。
角田も「『しっかりやってくれ』というメッセージはすごく感じます」と起用に応え、指揮官の掲げる「連動性」ある戦い方をリードする選手へ成長を遂げた。
昨シーズン、チームはディフェンスを高い位置から仕掛け、ハイペースなオフェンスを展開。ペイントタッチを重ね、パスを回して3Pシュートも射抜くスタイルへ進化した。角田は全60試合に出場し、平均11得点、アシスト数はB1で3位、日本人選手トップの平均5.9本を数えた。前半戦は「金丸(晃輔)選手にパスを出せば、シュートが入ってアシストがついた」と回顧するも、後半戦は金丸をケガで欠いたこともあって、チームでボールをシェアする意識が高まり、ペイントタッチの回数が増えた。角田は「キックアウトパスやポケットパスで仲間が決めてくれた」と、周囲の活躍あっての結果だと強調する。
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