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【動画】「日本にリスペクトを示さねば」長崎から移籍…スタンリー・ジョンソンが語る“逆境”と“信念”「僕は単なる才能の…」《群馬クレインサンダーズ特集③》

 Bリーグを中心に日本バスケの魅力と現在地、そして伸びしろを深掘りする連載「Basketball Boice」。今回は群馬クレインサンダーズを特集する。
 第3弾は、昨季、長崎ヴェルカのBリーグ初優勝の原動力となり、ベスト6thマンにも輝いたスタンリー・ジョンソン選手のインタビュー。8シーズンにわたってプレーしたNBAでの経験や日本でのプレー、バスケットボールという競技そのものについての熱い思いを語ってもらった。 
<NumberPREMIERでは群馬クレインサンダーズを特集。公開中の細川一輝選手、キャプテンの辻󠄀直人選手の動画インタビューもあわせてお楽しみください>

 コートの内外でみなぎる熱量。スタンリー・ジョンソンという選手を眺めていると、彼の体内からは無限の燃料が湧き出て来ているのではないかとすら思わされる。

 インタビューは、練習後に行われた。にも関わらず、ジョンソンの顔に疲労の色は見えない。「あいかわらずご機嫌そうですね」と取材者から声をかけられると、30歳のアメリカ人は「そうですね。僕はいつだって練習に来てプレーをしていると幸せです」と柔らかな笑みを浮かべた。

 好きなバスケットボールを仕事にしていることを「世界でもっとも病みつきになれる」ことだと言う。2015年にNBAドラフトの全体8位という高順位で指名をされながら、それに見合った活躍には程遠かったという烙印を周囲は押した。

 しかし、順風に背中を押されるばかりではないキャリアを送ってきたからこそ、ジョンソンという人間のバスケットボールに対する姿勢や信念には独特なものが感じられる。

 「選手はいつだって謙虚で、自身が置かれた状況下で最大のものを出せるようにしなければなりません。(そういう姿勢でいれば)どのリーグのどのチームにいようと、その選手がチームのロスターにいるのならば、いつだってプレーをするチャンスがあり、そして自身で進む道を修正できるのです」

 NBAではうまくいかなかった。その後、ヨーロッパに渡ったが、ここでも歯車は噛み合わなかった。だが昨シーズン、日本に活躍の場を移し長崎ヴェルカの主軸としてチームを初のリーグ制覇に導き、待ち望んでいた栄光を享受した。

 ジョンソンは競技に対する真摯な姿勢で、「進む道を修正できる」ことを証明してみせた。シーズン終了後にはMVP投票で僅差の2位となった。

 そんな選手の加入によって、Bプレミア初年度の今シーズン、群馬クレインサンダーズは優勝候補に挙げられる。だが彼は、バスケットボールの才能だけがチームに勝利をもたらすわけではないとし、集団の中で自身がより欠かせない人間であろうとしていると強調する。

「僕はバスケットボールを愛していますし、どこからどうみてもバスケットボールの選手です。ですが、僕は単なる才能のある選手なだけではありません。僕はこの仕事を楽しんでいますし、自身をロッカールームでチームを良くできる人間であると思っています」

Tomosuke Imai
Tomosuke Imai

 Bリーグでプレーし始めてまだ1年程度だが、特段大きなカルチャーショックを覚えることはなかったという。文化の違いを受け入れ、日本では他者への敬意が重んじられることを理解していたからだ。

「(外国籍選手は)選手としても人間としても高い規範を持っていて、リーダーとなり、日本という国にリスペクトを示さねばなりません。なぜならば、僕らは外から来た者であり、ここの人間ではないからです。ここでプレーをする機会をもらっているのです。日頃からそういうことを念頭に置いていますし、日本にいられることに感謝をしています」

 今シーズンの目標は何か。彼は優勝候補の群馬にとって愚問と言ってもいい問いに対して「優勝をゴールにするという考えはしたくない」と返した。ジョンソンは言う。確かに優勝は誰もが目指すものではあれど、それを達成するために日々、最大限の努力を捧げることのほうがより重要である、と。

「自分たちのポテンシャルの最大のところに向かうこと。それを日々やり続けていけば、数日のものが数カ月のものへと積み重なり、その数カ月が1年のものとなる。そんな風にやっていけば(シーズン終盤からプレーオフにかけての)4月、5月に僕たちはとてもいいところにいられると思います」

 スタンリー・ジョンソンという、リーグ最高級の選手を獲得した群馬は、今シーズン、高い山のどの地点にまで到達するだろうか。それはあるいは、頂点か。動画インタビューでは、彼の理知的な思考がたっぷりと語られている。

NBAが世界の最高レベルだと言い切れるか

 動画では以下のようなトピックについて語っています。 

  • 高い目標を共有する群馬という組織のすばらしさ
  • 急速に成長するBリーグのレベルの高さ
  • NBAが世界の最高レベルだと言い切れるか
  • 昨季はパフォーマンスに浮き沈みがありすぎた
  • ゆったりと時間の流れる群馬への好印象

 昨季Bリーグでは自力で試合を動かせるスコアラーとして存在感を発揮し、今季、群馬でも活躍が期待されるスタンリー・ジョンソン。約25分間のインタビュー、ぜひご覧ください。

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photograph by Tomosuke Imai

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