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【動画】「昨季は刺激的な1年でした」篠山竜青が思い出した“アンダードッグ”精神と川崎一筋“15年目”で思い描く変化「より男臭くなる」《川崎ブレイブサンダース特集①》
近日中に飯田遼選手、米須玲音選手、そして川崎渉社長の動画インタビューも配信予定です。
18勝42敗。中地区最下位。川崎ブレイブサンダースの2024-25シーズンの歩みは険しいものでした。
「結果だけを見ればすごく苦しんだシーズンでした。もっともっと勝ちたかったですし、そこまで持っていけなかったことに対する悔しさがあります」
10月でクラブ最長となる在籍15シーズン目となる篠山竜青選手が語るように、2016-17シーズンのリーグ準優勝、2021年、2022年の天皇杯優勝という輝かしい成績を挙げ、常に強豪の一角に君臨していた川崎にとって、昨季の成績は衝撃的かつ屈辱的なものでした。
ただ、この苦境は、いちバスケットボール選手としての篠山選手にさまざまな気づきを与えました。
彼は昨シーズンを「チャレンジャーとして臨んだシーズン」と表現しました。不動のエースであったニック・ファジーカス選手を筆頭に、藤井祐眞選手、ジョーダン・ヒース選手といった主軸がチームを退団。Bリーグ未経験のヘッドコーチと外国籍選手2名、新加入選手が5名というロスターが確定した時点で、序盤から一気に勝ち星を伸ばすのは難しいだろうと覚悟はできていました。

入団当時から持ち合わせた「チャレンジャー」マインド
だからこそ、篠山選手は燃えました。これまで以上に積極的に攻め、シュートを沈め、キャリア初となる個人賞(ベストFT成功率賞)も受賞しました。
「マインド的に状況を楽しみながらやれた部分もあったし、プレー的にもアグレッシブにリングに向かうプレーが増えたと思います。バスケットボールをこれまでとは違った見方でとらえてプレーすることができたという意味では、自分にとってはすごく良いシーズンだったとも言えます」
ちなみに「チャレンジャー」というマインドセットは、篠山選手が学生時代や川崎の前身「東芝ブレイブサンダース」に入団した当時にも持っていたもの。Bリーグ開幕以降は華やかな成績が目立つクラブではありますが、篠山選手としてはバスケットキャリアの大半で経験してきたおなじみの状況のほうが肌に合ったようです。
勝ち星が増えない日々の中で、チーム内でハレーションが起きることも当然ありました。しかし篠山選手は「コツコツやり続けるしかなかった」と、ひたすら実直にそれと向き合ったと言います。
重視したのは大々的なミーティングではなく、一人ひとりとの丁寧なコミュニケーション。ネノ・ギンズブルグヘッドコーチとも、英語が話せる勝久ジェフリーアシスタントコーチをまじえてたくさんの対話を行い、チームとして進むべき道をすり合わせていきました。選手たちも「勝てない理由」を他者に押し付けることなく自分自身にベクトルを向けて成長し、モチベーションが落ちやすい、CSを逃したあとの試合でも素晴らしいバスケットボールを作り上げました。

この動画では次のようなこともお話しいただきました。
- 強豪クラブの知られざるプレッシャー
- クラブ初の外国人指揮官が与えたもの
- 思うように勝てなくても前進できた理由
- 新加入選手たちの印象
- 今シーズンに目指したいもの
さて、ネノ体制2シーズン目の川崎ブレイブサンダースはどのような進化を見せてくれるのでしょうか。約25分にわたる動画では普段のメディア露出時よりもリラックスした様子の篠山選手の姿もご覧いただけます。チームに対する解像度を高め、開幕に向けた心の準備を始めましょう!(8月18日取材)
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