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《独占告白》岡田彰布が語る日本シリーズ2度の“屈辱”と2023年の“歓喜”「これはヤバい、と感じたわ」「ベンチに“退任”の空気が広まっていたのよ」

2026/04/11
選手、監督として日本シリーズを経験してきた岡田
選手として1985年、監督として2023年、2度の頂点を経験した虎将が考えるチームが勝つために必要な要素とは。そして、リーグ連覇の確率は果たして――。(原題:[レジェンド、大いに語る]岡田彰布「代打にエッ!? 日本シリーズの“屈辱”」)

 さてさて、日本シリーズか。オレは過去、選手として1度、コーチとして1度、そして監督として2度、日本シリーズを経験している。

 初めての経験は1985年やった。吉田義男さんが監督で21年ぶりのリーグ優勝から西武とのシリーズに挑んだ。まさに打力のチームやったけど、その時は「日本一になるんや」といった気持ちではなく、選手はとにかく「打ちたい」という気持ちが強かった。掛布雅之さんもランディ・バースも、何とか打ちたい。そんな思いでの日本一やったと記憶している。

阪神対西武の日本シリーズは史上初。1964年以来21年ぶり3度目の阪神と1983年以来2年ぶり3度目の西武の対決は2勝2敗から2連勝した阪神に軍配が上がった。38年ぶりにして2リーグ制では初の日本一。シリーズ第1戦から3試合連続で本塁打を放ったランディ・バースを筆頭に真弓明信、掛布雅之、岡田彰布らの猛打で頂点に駆け上がった
阪神対西武の日本シリーズは史上初。1964年以来21年ぶり3度目の阪神と1983年以来2年ぶり3度目の西武の対決は2勝2敗から2連勝した阪神に軍配が上がった。38年ぶりにして2リーグ制では初の日本一。シリーズ第1戦から3試合連続で本塁打を放ったランディ・バースを筆頭に真弓明信、掛布雅之、岡田彰布らの猛打で頂点に駆け上がった

 そこから再び、長い空白……。天国から地獄を見て、タイガースは暗黒時代に入った。監督が代わっても、戦力を補強してもBクラスが指定席になった。何とかしなければと球団は思い切った策に出た。それが野村克也さん、そして星野仙一さんの監督招請やった。

 野村さんでも立て直しがならず、そこで登場したのが星野さんよ。'02年シーズン、オレは二軍監督で、シーズン前に星野さんに呼ばれた。

「お前が阪神のことを一番わかっている。力になってくれ」

 翌年に一軍コーチに呼ばれ、あの'03年の優勝を経験した。'85年から18年よ。

Bungeishunju
Bungeishunju

福岡での決戦で最後に力尽きた

 日本シリーズの相手は王貞治さんが率いるダイエーやった。力は拮抗し、第7戦までもつれた。このシリーズはこう呼ばれた。「内弁慶シリーズ」とね。本拠地で勝ち、ビジターで負ける。その通りの結末やったな。7戦目は福岡での決戦で最後に力尽きた。実はその最中、星野さんの体調が悪化し、ベンチに「退任」の空気が広まっていたのよ。実際にシリーズが終わった直後やった。星野さんから「オレは監督を辞める。次はお前や。すでに決まっているから」と告げられた。日本シリーズの敗退以上に衝撃の結末やった……と今も強烈に思い出に残る'03年やった。

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photograph by Naohiro Kurashina

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